今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

石光山 石山寺 その2(滋賀県大津市石山寺)

2013年12月11日 | 神社・仏閣
昨日に続き石山寺

蓮如堂の右側にある階段の奥に本堂が見える



本堂(国宝)
正堂、合の間、礼堂からなる複合建築。
正堂は承暦2年(1078年)の火災焼失後、永長元年(1096年)に再建されたもので、滋賀県最古の木造建築物。
内陣は平安時代中期の建築、外陣(礼堂)は慶長7 (1602) 年淀殿の寄進により増築された



本堂内陣に安置されるのは、 安産・福徳・縁結びの観音さまとして信仰を集める本尊如意輪観世音菩薩。日本で唯一の勅封の秘仏で、御開扉は33年毎



京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ、日本でも有数の観音霊場。
西国三十三所観音霊場第13番札所でもあり、白装束を身にまとい巡礼している人たちも多い



礼堂は傾斜地に建ち、正面は長い柱を多数立てて床を支える懸造となっている



懸造の本堂は、清水寺、長谷寺など、観音を祀る寺院に多い



相の間には、紫式部が『源氏物語』を起筆したことに ちなむ「源氏の間」がある



紫式部が『源氏物語』の着想を得たのも石山寺とされている。
伝承では、寛弘元年(1004年)、紫式部が当寺に参篭した際、八月十五夜の名月の晩に、「須磨」「明石」の巻の発想を得たとされ、石山寺本堂には「紫式部の間」が造られている



源氏の間の建物の右側に開山した良弁(ろうべん)座像が祀られているが、暗くてよく見えなかったので、カメラの力をかりることにした



本堂右側にある階段を進む

三十八所権現社本殿(重要文化財)
石山寺の鎮守社。一間社流造、檜皮葺で硅灰石の上に建っている



慶長期の伽藍復興時に本堂の礼堂とともに建立された。
蓮如堂は三十八所権現社の拝殿として建てられた



経蔵(重要文化財) 
16世紀ごろに建立された高床の校倉で、かつては重要な経典 や聖教類などが収蔵されていた



滋賀県最古の校倉造



経蔵の柱の下を覗き込んでみると「腰掛石」がある。
若い女性が次から次へと座っていたが、安産するとの言い伝えがあるようだ



紫式部供養塔



松尾芭蕉句碑
 (源氏の間を詠む)「あけぼのは まだむらさきに ほととぎす」



供養塔と句碑はこのように並んでいる 



次回に続く


撮影 平成25年11月12日 

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