法門山 福泉寺
道の駅で入手した資料によると、日本最大の大観音像があるという
山門
大駐車場に車を駐める。案内にしたがって歩くとほどなく山門が視界に入ってくる
「竜宮造り」の山門で長崎の崇福寺楼門を最初に見たときには「違和感」に驚いたが、その後何度か目にしてすっかり慣れた
この時、突然の雨に見舞われ、この日の拝観を中止する
仁王門
翌日には雨も止み、再び訪れることに。受付所の近くにも駐車場がありそこへ駐めた
山門から見た仁王門。寺を護る仁王像が、ガラスでがっちり護られている
少し隙間があったのでコンパクトカメラを取りだし隙間からレンズを入れる。仁王像の撮影はいつも苦労する
東北地方の仁王像は筋骨隆々とした体育会系ではなく、細身でアンバランスな感じがする
仁王門近くにある稲荷大明神
受付所で拝観料を納める。車でも行くことができるらしいが私は徒歩を選んだ
「男厄除坂」 25歳・42歳・61歳、いろいろな出来事をふり返りながら上る
参道から右方向に五重塔の姿が見える
境内の総面積は20万平方メートル
足腰に自信のない人は境内にある駐車場を利用することを勧める
この石段の先にあるのが大観音堂。その姿が見えてきた
大観音堂
福泉寺の創建は1912年(大正元年)、佐々木宥尊(初代住職)によって開かれた
堂内に総丈五丈6尺(17m)の大観音が安置されている
お堂を飾る彫刻もすばらしい
蟇股は上部の荷重を支えるためにあるのだが、この装飾は実に面白い。見入ってしまった
大観音は確かに大きい
しかし、驚いたのは樹齢1200年の大木を住職自らが1週間の断食を100回決行し、20年の歳月を要して彫ったということだ
多宝塔
1982年建立、五代尊明王と四天王像を安置
北方領土返還成就を宿願としている
多宝塔から大観音堂を見る
大観音堂の右横にある池
遠野にある寺だと感じさせてくれる
石仏も自然と調和している
「白衣観音」は遠野の街を見守っている
再び大観音堂へ。奥にある白い建物に大観音が安置されている
北方領土返還の願いが込められている多宝塔
昔、四島に一番近い根室市に住んでいたのでその思いが重なる
五重塔
福泉寺の歴史は浅いが伽藍の充実ぶりには驚く。ずっと気にはなっていた五重塔にやってきた
いつものように塔の周辺を歩き、撮影ポイントを探すが…
毘沙門堂
子授けも縁結びも、もう必要ないかな。あったら大変だけど!
最後の一枚は断食100回、20年の歳月をかけ大観音を完成させた住職に敬意を表して大観音堂
この他に本堂・鐘楼堂・愛宕堂があることがわかった。次回訪れるきっかけができた。
撮影 平成28年5月26・27日
異界への入り口がいきなり竜宮門、山門を含めて周辺環境とのアンバランスといい、
仁王像のキャラクター性といい、ユニークな感性をお持ちのお寺ですネ。
堂塔伽藍は新しいので、寺歴はまだ浅いんでしょうか。
とは云え仰るように伽藍の充実ぶりには驚くばかりです。
先の常堅寺などと新旧取り混ぜて陸奥國の奥深さを感じました。
次はドコでしょう、期待して待ってます。
伽藍の多くは昭和から平成にかけて建立されたもののようです。建立に要したであろう莫大な費用はどこからでたのであろうか。写真を撮りながら、そのことばかり考えていました。私が訪れたときには参拝者も少なく、もっとPRが必要なのかなぁとも思いました。数百年後には東北地方の名刹になっているような雰囲気を持っています。次回、遠野を訪れたときには間違いなく参拝すると思います。
さて、仁王像ですが、これまで見たこともないようなユニークさがあり、楽しいですね。仁王像だけは撮影できますので、仏像好きな私としては貴重な存在です。
東北の旅では寺院はこれが最後になります。11月上旬に東京に出かけた時のものを後日掲載します。
ありがとうございました。