
嘔気がしてきつかったが、何とか。又、帰ってからも、気分がしばらく良くなかった。「救急車で40分以上とばして行くのって、この歳(58)になると、もうきついよ」とスタッフに言うと、「若い人でも、あの山、きついですよ」と返事が返ってきた。
その年齢年齢で出来ることがあると思う。歳を取れば、それなりに適した仕事があるはずだが、田舎にくれば何から何までしないといけない状況になっている。
田舎に医者が来ないと言うが、政府は、今までなかなか医師を増やそうとしなかった。来年から、年間最大245人医学部入学者を増やすとのことだが、その人達が稼働し出すまでに今から10年掛かる訳で、又、それだけの数で足りるとはとうてい思えない。多くの人の非難をよそに、医療費を抑え込み、入院ベッドを抑え込み、悪名高きス一パ一ロ一テ一トを維持しようとしている。医師の数が年間8000人増えても、医師が年間4000人亡くなっており、新しく医師になる人の3000人は、女性で、その女性がまともに家庭に入っていけば(医療をしなくて研究をする人も少なからずいる訳で)、この高度医療でどんどん割合的に必要とされるドクタ一が増えるべきことを考えると、むしろ、医師の数は殆ど増えてないになるどころか、減少傾向にあるかも知れない。現実に、アチコチの医者不足が益々多くなっているではないか。
大学での外科系の入局者は、極端に少なくなっていて、訴訟も多くなり、場合によっては刑事事件にまでなるケ一スもあり、勤務医でうつ状態になっているケ一スも増加しているとのこと。
この先の医療事情、暗いなあ。