私が先生になる前に,ある先輩先生から教えていただいことがあります。
「子どもがどんな先生にを一番好きかって,そりゃ一緒に遊んでくれる先生だよ。」
「一番」となると,考え方はいろいろとあると思いますが,こんな風に語ってくださるこの先生は,本当に明るくて,いつも子どもと一緒にいる先生でした。
だから,「なるほど」と思いました。
私も,よく子どもたちと遊びます。
特に昼休みですね。
高学年担任が多かったこれまでは,サッカーやドッジボールなど,ガキ大将のようにハッスルしていましたが,今年はちびっこ一年生。
どんな遊び方がいいのか,ちょっと迷っています(笑)
こないだドッジボールを昼休みにみんなでしてみたら,大半の子は意味が分かっていませんでした。(笑)
「先生,どろだんごつくってきていい?」
内野にいながら,純粋な顔できいてくる子も。
少しずつ,いろんな遊びを一緒にできるようになりたいです。
子どもたちは,昼休みがちかくなってくると,よく言いに来てくれます。
「先生,昼休みおにごっこ一緒にしよう!約束ね!」
「先生,サッカーね!こないだできなかったじゃん!絶対だよ!」
とてもうれしいことです。
こんなとき,
子どもとの遊ぶ約束は,必ず守る!たとえ5分でも!
本当なら「OK!先生,超うまいからね!」と,いつでも約束してあげたいのですが,残念ながらそうはいかない日もあります。
昼休みにも仕事をしなくちゃいけない日も多いのです。
しかし,そんな中でも,「一緒に遊んであげられる先生」になるために,子どもの気持ちをくみ取って,遊ぶ約束をします。
一番まずいのは,約束をしておきながら,遊ばないこと。
「ごめん,お仕事が長くなっちゃってさ」
なんて大人の都合は,子どもには理解できるようで理解できません。
「遊び」は,子どもにとって何よりも大好きな文化。
それを共有してくれる先生と,台なしにする先生とじゃ,子どもの信頼は大きく変わります。
だから,大人にとってはたかが一昼休みの「遊び」かもしれませんが,子どもにとっては真剣です。
その気持ちをくみ取って,もし遊ぶ約束をしたら,それは絶対に守るべきですね。
厳しい場合は,5分でもいいと思います。
5分でも一緒に遊んだならば,約束は守られていますから。
5分間,先生が思い切りハッスルすれば,子どもには強く印象に残ります。
「先生が一緒に遊んでくれた!」
このことは,子どもにとってはものすごくうれしいことです。
もう一つ,
わずかな時間しか遊べない場合は,
①仕事を済ませて,昼休み後半の時間で遊ぶ → ×
②昼休み前半の時間で遊び,後半に仕事に戻る → ◎
だと思います。
①にしてしまうと,子どもたちの遊びは形ができてしまっていて,先生が入る隙がない場合もあります。
残念なときは,先生がいないことに子どもたちががっかりして,もう子どもたちがチリチリになって一緒に遊んでいないこともあります。
②だと,スタートから先生が一緒で,遊びが盛り上がります。
一旦盛り上がれば,あとは先生が抜けても子どもたちに勢いがありますから,楽しい昼休みにすることができます。