運動会シーズンです。
体育部から出される特別時間割に沿って,各学年の運動会練習が進められています。
運動場でのかけっこの練習。
体育館でのダンスの練習。
学校は一日中にぎやかです。
厳しい暑さが続く中に,珍しく今日は昼間から雨が降りました。
3時間目,予定していた運動場での練習ができなさそうだったので,他の先生方と話し合った結果,
「3時間目と4時間目を入れ替えて,天気が上がれば4時間に体育を」
ということになりました。
すぐにそのことを子どもたちに伝えると…
え~
あまり大きな声ではないのですが,心のこもった「え~」が聞こえました。
それだけでなく,急きょ4時間目の準備をする子どもたちの表情も暗く…
そうです。
思い返してみれば,子どもたちって,そうでした。
子どもは,時間割の変更を嫌う!
これは,ほぼ例外なくそうですね。
今回のように「雨だから」なんてやむを得ない理由があって,腑に落ちないのが子どもです。
「5時間目の方がパソコン室が空いていたから」
「国語より先に算数のテストを済ませた方が,楽になるから」
「今,きれいにメダカの卵が観察できるから」
なんて,先生がよかれと思ってした時間割の変更も,子どもたちは好みません。
とにかく,時間割の変更が嫌いです。
これは,子どもたちなりに,今日一日のスケジュールを朝から頭に思い描いていたからでしょうね。
そして,心と,道具の準備をして,それなりのやる気を注入しているのです。
子どもの頭ですので,それを柔軟に入れ替えたりすることは難しい。
時間割の変更を嫌うのは,理屈でなく感情からくるのでしょう。
もう一つ。
時間割の変更がやたらと多い先生がいます。
その日になってコロコロと時間割をしょっちゅう変えていては,なんとなく頼りなく感じるのでしょうね。
そんな中で受ける授業に,あまり期待がもてないのかもしれません。
そんな子どもたちの純粋な気持ちを受け止めて,時間割の変更をしない先生になりたいものです。