小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「テレビゲーム vs 大人」の勝敗を争う前に

2010-09-27 17:54:23 | 保護者への攻略法

今どきのテレビゲーム,テレビでするものだけでなくモバイル系の小型ゲームも,本当に進んでて,おもしろいですね。

私たちは先生という立場から,どちらかというとそれらのゲームと対立するような立場にあるかもしれませんが,まずは,今どきのゲームはおもしろいということを認めることから始めたいと思います。

そのおもしろさは,子どもを絶えずひきつけます。

子どもだけはありません。

大人もハマります。

ハマるように,それをねらって大手ゲームメーカーさんたちが競うように技術を開発しているわけですから,そりゃそうですよねぇ

だから,一昔前までの単純な,「ゲーム反対論」「ゲーム性悪説」は通用しないのかもしれません。

先生たちの中でも,少し年配の先生で,今どきのゲームを触ったこともない方は,一方的にゲームを否定します。

理屈はどうであれ,「ゲームはするべきではない」と一刀両断です。

だから,子どもとも話が合わない,指導が届かないことが多い。

先生は「ゲームはダメ」と断固言い切る。

子どもは「あんなにおもしろいのに,意味分かんない」と納得できない。

それほど,現代においてゲームは,強い力があります。

これは,教育者という立場からは悔しいことかもしれませんが,認めざるを得ません。

この悔しさは,保護者の皆様も同様なのではないでしょうか。

よく相談を受けます。

「うちの子,ゲームの時間がすごいんですよ。一日に何時間やってんのかしら。まったく… 先生,やめるように言ってくださいませんか?」

(ゲームを買い与えたのはおたくでしょう… いやいや,言っちゃいかんぞ)

子どものゲームに悩む多くの保護者の方に。まずは,

子どもと一緒にゲームをしてみてください!

ここから始めるべきかと思います。

モノを知らずして,そのモノについて議論することはできません。

ゲームを触れたこともない年配先生の頑固な説教になるだけで,それでは子どもも納得いかないのです。

だから

1.まずは,子どもがハマっているゲームを,子どもと一緒に大人も十分体験してみる。

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2.子どもをひきつけているゲームとはなにかを理解する。

3.ゲームにハマっている子どもを理解する。

4.おもしろいと感じられたら,少なからず共感してあげる。

5.その上で,ゲームのやり方について考え,子どもと話し合う。

こういうステップを踏みましょう。

そうすれば,「ゲームをさせたくない」という気持ちをもちながらも,子どもと同じステージで話ができます。

子どもも,一緒にしてくれたおうちの人となら,その意見について考えざるを得なくなるでしょう。

もし子どもが,大人がゲームに入ってくることを嫌がったら,そのときは「買ってあげたのは私でしょう。私もして当然でしょ。いやなら返しなさい。」と,大人の権限を強く振りかざしてOKだと思います。

私も学校で,子どもとゲームの話をすることがあります。

私も少しだけはかじったことがありますので話は合います。

「マリオの隠しコイン,何個とった?とれるとうれしいよね。」

と,子どもの文化を共感してあげた上で,

「でも,もう飽きたかな。外でサッカーする方がおもしろい。」

「何時間もやってると頭がおかしくなりそうだから,あんまりしないようにしてる。」

なんてサクッと言うと,「だよね」なんて,誰かがあいづちをうってくれたりしますね。

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