今どきのテレビゲーム,テレビでするものだけでなくモバイル系の小型ゲームも,本当に進んでて,おもしろいですね。
私たちは先生という立場から,どちらかというとそれらのゲームと対立するような立場にあるかもしれませんが,まずは,今どきのゲームはおもしろいということを認めることから始めたいと思います。
そのおもしろさは,子どもを絶えずひきつけます。
子どもだけはありません。
大人もハマります。
ハマるように,それをねらって大手ゲームメーカーさんたちが競うように技術を開発しているわけですから,そりゃそうですよねぇ
だから,一昔前までの単純な,「ゲーム反対論」「ゲーム性悪説」は通用しないのかもしれません。
先生たちの中でも,少し年配の先生で,今どきのゲームを触ったこともない方は,一方的にゲームを否定します。
理屈はどうであれ,「ゲームはするべきではない」と一刀両断です。
だから,子どもとも話が合わない,指導が届かないことが多い。
先生は「ゲームはダメ」と断固言い切る。
子どもは「あんなにおもしろいのに,意味分かんない」と納得できない。
それほど,現代においてゲームは,強い力があります。
これは,教育者という立場からは悔しいことかもしれませんが,認めざるを得ません。
この悔しさは,保護者の皆様も同様なのではないでしょうか。
よく相談を受けます。
「うちの子,ゲームの時間がすごいんですよ。一日に何時間やってんのかしら。まったく… 先生,やめるように言ってくださいませんか?」
(ゲームを買い与えたのはおたくでしょう… いやいや,言っちゃいかんぞ)
子どものゲームに悩む多くの保護者の方に。まずは,
子どもと一緒にゲームをしてみてください!
ここから始めるべきかと思います。
モノを知らずして,そのモノについて議論することはできません。
ゲームを触れたこともない年配先生の頑固な説教になるだけで,それでは子どもも納得いかないのです。
だから
1.まずは,子どもがハマっているゲームを,子どもと一緒に大人も十分体験してみる。
2.子どもをひきつけているゲームとはなにかを理解する。
3.ゲームにハマっている子どもを理解する。
4.おもしろいと感じられたら,少なからず共感してあげる。
5.その上で,ゲームのやり方について考え,子どもと話し合う。
こういうステップを踏みましょう。
そうすれば,「ゲームをさせたくない」という気持ちをもちながらも,子どもと同じステージで話ができます。
子どもも,一緒にしてくれたおうちの人となら,その意見について考えざるを得なくなるでしょう。
もし子どもが,大人がゲームに入ってくることを嫌がったら,そのときは「買ってあげたのは私でしょう。私もして当然でしょ。いやなら返しなさい。」と,大人の権限を強く振りかざしてOKだと思います。
私も学校で,子どもとゲームの話をすることがあります。
私も少しだけはかじったことがありますので話は合います。
「マリオの隠しコイン,何個とった?とれるとうれしいよね。」
と,子どもの文化を共感してあげた上で,
「でも,もう飽きたかな。外でサッカーする方がおもしろい。」
「何時間もやってると頭がおかしくなりそうだから,あんまりしないようにしてる。」
なんてサクッと言うと,「だよね」なんて,誰かがあいづちをうってくれたりしますね。
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