小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

もし同じことを3人が質問してきたら

2010-09-26 08:31:41 | 学級生活の攻略法

図工の工作を進めていると,ひかりさんが先生の所に自分の作品をもってきて,聞きました。

「先生,タイヤをつけるには,この箱のどこに穴を開けるといいですか?」

「ここと,こことにあけると,うまく回るタイヤができるよね。」

「あ,ここか。ありがとうございます。」

すぐに,こうたくんもやってきました。

「先生,タイヤの穴はどこ?」

「ここと,ここだよ。」

「えー,ここか!」

またすぐに,あゆみさんがやってきました。

「先生,タイヤをつける穴って…」

「だからー,こことここよ。なんで分かんないかなー」

同じことを3人も続けて質問してきました。

こんなときは「なんで分かんないかなー」じゃなくて,

同じことを3人が質問してきたら,確実に全体指導が必要!

だと思います。

要するに,その部分については,クラスの多くの子が理解できていない可能性大だということです。

放っておくと,きっとこのあともっとたくさんの子が同じ質問に来るでしょう。

もしくは,分かっていないまま工作を進めて,失敗する子が続出するかもしれません。

その前に,先生が全体指導をするべきです。

「みんな,作業の手を一旦止めて,先生の説明を聴きます。顔を上げなさい。」

と,確実に聴かせます。

「タイヤの付け方で困っている人が多いようですね。本体の箱の,こことここに,穴をあけます。あなたの箱の,ここと,ここを,指で押さえてごらん。」

もちろん図工に限りません。

・テストをしていて,「この問題の意味が分からない」と聞いてくる。

・「今朝の全校体育の,集合場所が分からない」と聞いてくる。

いろんな場面が考えられると思います。

先生が「できて当たり前」と思っていただけで,子どもたちにはできないことだったのかもしれません。

または,「事前に説明したから大丈夫」と思っていただけで,その説明がうまくいってなかったのかもしれません。

どちらにしろ,同じ質問に子どもが来たら,「3人」ぐらいが目安だと思います。

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始めに来てくれた3人が,クラスの実態を教えてくれたということですね。