運動会練習が続いています。
こないだはおもしろい光景に出会いました。
開会式の全校練習をしているときです。
子どもたちも,長い気をつけの姿勢と,突き刺す日差しの暑さで,へロヘロになってきたころに,「ラジオ体操」がやってきました。
ラジオ体操指導担当の先生が朝礼台にあがり,ポイントととなる動きをいくつか紹介しました。
みんなよく聴いています。
そして,「さあ,それでは音楽に合わせて,体操をしてみましょう!」
♪チャン チャ~チャラッチャッチャッチャ♪
♪腕を前から上げて,伸び伸びと背伸びの運動から~♪
で,
体操が始まった瞬間に,
「サッと上げる~!!」 「まだ上げなーい!!」
「手はグー!!」 「指先の伸ばすー!!」
「かかとは上げるー!!」 「かかとは上げなーい!!」
一斉にいろんな先生たちの,いろんな大声が混じり合って,子どもたちに投げかけられました。
先生たちもたくさんいます。
その先生たちが,それぞれにご自分の「ラジオ体操指導」をスタートし,聴いている方は,分けが分かりません。
やっかいなのは,言っていることが真逆だったりするものがあること。
「かかとは上げるの??上げないの??」
子どもたちも困ってしまい,そのうち先生たちもザワつき出しました。
うーん,やっぱり
全校指導する前には,事前の共通理解が欠かせない!
ということですね。
ラジオ体操一つにしても,それぞれの先生が持ってる知識や経験に頼ろうとすると,こんなに違いがあります。
もちろんラジオ体操に限ったことではないですよね。
学校で行われる様々な全校指導において言えると思います。
だから,責任者となる先生は,入念な事前の準備と,周知を図る努力をしないといけませんね。
事前の職員会議での提案で,しっかりと伝えることがまず第一。
加えて,それだけでは足りないこともあります。
そんなときは別紙を配布して「必ず事前にお読みください」と促したり,職員室黒板に必要事項を記入しておいたりします。
そんな必要性を随所に感じるのが「運動会」ですね。
朝礼台に立った先生が,マイクで「1・2・『3』のときに手を上げます!」と堂々と言ったのに,隣から別の先生が「先生,違うよ。『2』のときに上げるんだよ。」なんてなってしまうと,一気に全校指導がトーンダウンしてしまいます。
子どもたちのヘロヘロ感もさらにアップです。(笑)