小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

ラジオ体操も,船頭多くして…

2010-09-18 11:58:42 | 教師の仕事術の攻略法

運動会練習が続いています。

こないだはおもしろい光景に出会いました。

開会式の全校練習をしているときです。

子どもたちも,長い気をつけの姿勢と,突き刺す日差しの暑さで,へロヘロになってきたころに,「ラジオ体操」がやってきました。

ラジオ体操指導担当の先生が朝礼台にあがり,ポイントととなる動きをいくつか紹介しました。

みんなよく聴いています。

そして,「さあ,それでは音楽に合わせて,体操をしてみましょう!」

♪チャン チャ~チャラッチャッチャッチャ♪

♪腕を前から上げて,伸び伸びと背伸びの運動から~♪

で,

体操が始まった瞬間に,

「サッと上げる~!!」 「まだ上げなーい!!」

「手はグー!!」 「指先の伸ばすー!!」

「かかとは上げるー!!」 「かかとは上げなーい!!」

一斉にいろんな先生たちの,いろんな大声が混じり合って,子どもたちに投げかけられました。

先生たちもたくさんいます。

その先生たちが,それぞれにご自分の「ラジオ体操指導」をスタートし,聴いている方は,分けが分かりません。

やっかいなのは,言っていることが真逆だったりするものがあること。

「かかとは上げるの??上げないの??」

    918

子どもたちも困ってしまい,そのうち先生たちもザワつき出しました。

うーん,やっぱり

全校指導する前には,事前の共通理解が欠かせない!

ということですね。

ラジオ体操一つにしても,それぞれの先生が持ってる知識や経験に頼ろうとすると,こんなに違いがあります。

もちろんラジオ体操に限ったことではないですよね。

学校で行われる様々な全校指導において言えると思います。

だから,責任者となる先生は,入念な事前の準備と,周知を図る努力をしないといけませんね。

事前の職員会議での提案で,しっかりと伝えることがまず第一。

加えて,それだけでは足りないこともあります。

そんなときは別紙を配布して「必ず事前にお読みください」と促したり,職員室黒板に必要事項を記入しておいたりします。

そんな必要性を随所に感じるのが「運動会」ですね。

朝礼台に立った先生が,マイクで「1・2・『3』のときに手を上げます!」と堂々と言ったのに,隣から別の先生が「先生,違うよ。『2』のときに上げるんだよ。」なんてなってしまうと,一気に全校指導がトーンダウンしてしまいます。

子どもたちのヘロヘロ感もさらにアップです。(笑)