名古屋ヒルトンホテルにて
元NHKアナウンサー杉山邦博氏の講演会を聴いた。
「名勝負、名場面に学ぶ!」
杉山氏は冒頭、私はもうすぐ87歳になります・・・と話すと
会場からどよめきが・・・
それほど、しゃきっとした姿勢・・かつ、声に張りがあった!
しかも・・すごい記憶力だ!!
相撲と野球の名場面を解説するのだが、、
目の前で実況しているように、詳細に解説する。
例えば、1994年イチローが日本人として初めて200本安打を達成した時の光景
ピッチャーが誰で、何球目、どんな球を、どんな弾道でどこに打ち返した・・・
確か、セカンド越えのライト前ヒット??
私の記憶がついていかないので、こんなメモになってしまったが、
杉山氏はすべて具体的に解説した。
ラジオの野球中継を聞いている感覚だった。
ただ、彼が伝えたいのはそのことではない。
その時のイチローの表情・態度が重要なのだ。
彼はガッツポーズをするでなく、冷静にベースランをしたそうだ。
試合後のインタビューで、200本安打達成について聞かれると・・・
「私にとっては通過点だ」・・と答えたそうだ。
常に自分自身と向き合っている。
いくつかの名場面を”実況”していただいたが、
一番印象に残ったのは、双葉山70連勝ならず・・だ。
昭和14年1月場所4日目・・・双葉山は、この日勝てば70連勝となる。
対戦相手は安芸の海・・今場所は体調が悪く1勝2敗で4日目を迎えた。
誰もが双葉山の70連勝は間違いない・・と思った。
が、敗れたそうだ。
横綱双葉山は静かに一礼し支度部屋へ戻った。
が、内心・・くやしくてたまらなかったのだろう。
試合後、心の師匠としていた安岡正篤(やすおかまさひろ)氏に電報をうったそうだ。
ワレ イマダ モッケイ タリエズ フタバ
モッケイとは「木鶏」のことで、
直訳すれば、木で作った鶏は何があっても動じない・・
本当に強いものは木鶏のように動じない!という意味だ。
中国の故事だそうだ。
双葉山は安岡氏からその故事を聞き、
本当に強いものは一喜一憂しない。
勝って驕らず、負けて下を向かず・・とにかく無心の境地であれ・・
そうすれば物事に動じることはない・・と、いうことを学んだ。
双葉山はこの言葉「木鶏」を座右の銘として、日々精進したそうだ。
1時間があっという間に終わった。
五感で感じる、刺激的な講演会だった。
われいまだ木鶏たりえず 双葉山
元NHKアナウンサー杉山邦博氏の講演会を聴いた。
「名勝負、名場面に学ぶ!」
杉山氏は冒頭、私はもうすぐ87歳になります・・・と話すと
会場からどよめきが・・・
それほど、しゃきっとした姿勢・・かつ、声に張りがあった!
しかも・・すごい記憶力だ!!
相撲と野球の名場面を解説するのだが、、
目の前で実況しているように、詳細に解説する。
例えば、1994年イチローが日本人として初めて200本安打を達成した時の光景
ピッチャーが誰で、何球目、どんな球を、どんな弾道でどこに打ち返した・・・
確か、セカンド越えのライト前ヒット??
私の記憶がついていかないので、こんなメモになってしまったが、
杉山氏はすべて具体的に解説した。
ラジオの野球中継を聞いている感覚だった。
ただ、彼が伝えたいのはそのことではない。
その時のイチローの表情・態度が重要なのだ。
彼はガッツポーズをするでなく、冷静にベースランをしたそうだ。
試合後のインタビューで、200本安打達成について聞かれると・・・
「私にとっては通過点だ」・・と答えたそうだ。
常に自分自身と向き合っている。
いくつかの名場面を”実況”していただいたが、
一番印象に残ったのは、双葉山70連勝ならず・・だ。
昭和14年1月場所4日目・・・双葉山は、この日勝てば70連勝となる。
対戦相手は安芸の海・・今場所は体調が悪く1勝2敗で4日目を迎えた。
誰もが双葉山の70連勝は間違いない・・と思った。
が、敗れたそうだ。
横綱双葉山は静かに一礼し支度部屋へ戻った。
が、内心・・くやしくてたまらなかったのだろう。
試合後、心の師匠としていた安岡正篤(やすおかまさひろ)氏に電報をうったそうだ。
ワレ イマダ モッケイ タリエズ フタバ
モッケイとは「木鶏」のことで、
直訳すれば、木で作った鶏は何があっても動じない・・
本当に強いものは木鶏のように動じない!という意味だ。
中国の故事だそうだ。
双葉山は安岡氏からその故事を聞き、
本当に強いものは一喜一憂しない。
勝って驕らず、負けて下を向かず・・とにかく無心の境地であれ・・
そうすれば物事に動じることはない・・と、いうことを学んだ。
双葉山はこの言葉「木鶏」を座右の銘として、日々精進したそうだ。
1時間があっという間に終わった。
五感で感じる、刺激的な講演会だった。
われいまだ木鶏たりえず 双葉山