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これは写真植字機・・・業界の方以外で、ご存じの方は少ないでしょうね。
ワープロ、PCのなどが開発される以前、印刷業界の版下作成として活躍しました・・・
1・・・点字版・打ち込まれて文字の位置を確認します。
2・・・レンズ群
4・・・暗箱・・・この中に写真用の印画紙が入っています。
8・・・文字盤
原理・・・光源ランプからの光を印字したい文字にあててシャッターを切ります。
すると暗箱の中の印画紙に植字される仕組みです。
暗箱の中は見えませんから、その様子は「点字版に
黒い「点」で表されます・・・
印画紙を現像し、切り貼りして版下を作るのです。
活版印刷には膨大な文字が必要とされましたが。
この器械ですと、複数の文字盤があれば足りるのです。
様々なレンズを組み合わせれば「斜体」「文字の大小」等自由自在に・・・
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開発者は
左・森澤信夫さんと右・石井茂吉さん
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1924年から開発を進め1925年には特許を取ったそうですが。
普及が進むまでの間、二人は生活のために辛酸をなめたと言うことです。
実は、私一時期この器械を扱うオペレーターをしていたことがあるのです。
文字は反対向き、膨大な数の文字・・・それらを全て覚えて間違いなく
シャッターを切らなければなりません。それが腕のよいオペレーターの証ですから。
当然、印画紙は見えません「点字版」が頼りです。
レンズをかえ忘れでもしたら・・・大変です。でっかい文字ばかりになっていて
現像してビックリ・・・なんて失敗もたびたび!
今となってはよい思い出!
ちゃんと学校にも行って、勉強したんですよ!
24~25歳にかけての若くて元気な頃のことでした~!楽しく、面白い仕事でした。
現在この器械はきっともっと進化して。
印刷業界に多大な貢献をしていることでしょう・・・
最近なぜか急に懐かしく思い出しまして・・・きっと同窓会のせいでしょうね・・・
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そんな私日記でした。
皆様ご訪問有難うございました・・・
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追申 この仕事のおかげで「ひどい肩凝り」と「偏頭痛」が持病になりました~
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