右側は、もう25年使っている関防印の「三楽」です。左側は「悠美子」雅号印とよばれるものです。
特に関防印。彫り師の品格の表れている形の良さと。
その二文字に込められた意味の深さが気に入って、愛用しています。
三楽・・・には実は、深い意味があるんです。
少し、調べてみますと
《「孟子」尽心上から》
君子の三つの楽しみ。
①一家の者が無事であること ②天にも人にも恥じるところのないこと ③天下の英才を教育すること。
と、ありました。
ところで、その関防印とはなんでしょう?
間違ってはいけないので調べてみました。関防印(かんぼういん)は、冠冒印とも、
また引首印(いんしゅいん)とも言います。
元々は公文書に捺す割印のことです。関防とは中国の関所のことで、
関所を出入りするさいに書類におした印が始まりのようです。
現在でも契約書などの上部に『契』といった文字の割印をおしたり、
海外に行くときパスポートに入国審査の印をおしますが、
関防印はその名残りです。と、言うことでした。
作品の右上に押してあるものが「関防印」ですね。
左下に押してあるものが「落款」です。または雅号印とも言います。
書道の場合。落款については、雅号を持っている場合には2顆一対(姓名印・白文。雅号印・朱文)を基本とします。
絵文は楽しむもの。お遊びの範囲ですから、気楽に!
関防印も、三楽のほかに「清遊」「風信」「無碍」「清風」など作品や季節に合わせて楽しんで押すようにしています。
最後にもう一つ。
印の文字が白いものを「白文」赤いものを「朱文」といいます。
白い文字は「陰」赤い文字は「陽」となります。
約束事としては、関防陰を「陰」雅号印を「陽」として押すこととなっています
もちろん、このことを踏まえた上で崩すのは「自由」です。
最後に作品に対しての「印」の大きさを載せておきます。
この写真はお借りしました。
(注・・・1分は3ミリのことです)
本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・・・・
そして、絵文を共に楽しんでくださっている皆様。参考にしていただければうれしいです。
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