67camper's Blog

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「ある愛の詩」の決定的ジャズバージョンがこれだ!

2013-01-15 23:33:32 | jazz & vocal

Breakthrough!/The Cedar Walton-Hank Mobley Quintet
(Cobblestone 9011)

 これが72年の録音かと思わず,耳を疑ったのが本日アップのCedar Walton/Hank Mobleyの双頭バンドによるアルバムですね。カバーも何となく60年代っぽくって視覚的にも惑わされやすいですよね。人気テナー奏者モブレイの最後のプレイと言っても良いですし,ジャズメッセンジャーズで有名になったシダーのピアノも快調でストレートアヘッドなジャズアルバムに仕上がっていますよね。Cobblestoneってレーベル,なかなかやります。スティットの"Tune Up!"なんていう名盤もありましたが、この時代にこんなある意味やや古めかしい趣向のジャズアルバムを作成するレーベルで、当時としては異色のレーベルかも知れません。本日はこの"Breakthrough!"をアップしますね。

 メンバーはCedar Walton(p), Hank Mobley(ts), Charles Davis(bs, ss), Sam Jones(b), Billy Higgins(ds)という「昔の名前で~」的なパーソネルですね。A-1のタイトル曲などハードバップ的ですらありますよね。時代を反映したジョビンの"Sabia"のような美メロディのボッサが取り上げられているのも時代を感じます。ハイライトはB面ですね。B-1の「ある愛の詩」、シダーのピアノが奏でるこのナンバー,知名度から言ってもダントツ,最初のイントロでは全くこの曲とはおもわせないのですが、テーマが出て来て「ハイハイ,納得」ってか感じですね。この曲のジャズバージョンは余り聴いた事が無くこの演奏が最も有名かも知れませんね。続く"summertime"でのモブレイの良く唄うテナーも印象的です。「モブレイ健在!」と思わせるに充分な好プレイが聴けますね。双頭コンボのリーダー2人をフィーチャしたB面,一聴の価値ありと思います。

 所有盤はcoblestoneのステレオ盤,パンチホールがあり、盤の厚さから言っても再発かなぁ・・・。いずれにしろ「ある愛の詩」のジャズバージョンが聴けるだけも嬉しいモノですね。