Jammin' With Gene/Gene Ammons
(Prestige 7060. jp.reissue)
12月にはいって、かなり寒くなってきました。今年も残す所1ヶ月です。8月にエアコンが故障したおかげで,真空管アンプに電源を入れることは自殺行為となり,しばらくジャズから遠ざかっていました。エアコンが直った後も妙に忙しく落ち着いてジャズを聴こうという感じではなく、ギターでも引いていることが多かったような気がします。そろそろ再開ってことで、本日から行ってみたいと思います。
まずはAの棚から引っ張りだしてきたジーン・アモンズで再開の幕開けとしたいなと思います。愛称JUGで知られるアモンズといえば、ソニー・スティットとのヒの出るようなバトルプレイがまず浮かんできますが,その豪放磊落な逞しいトーンでブローするテナースタイルはアクの強さが災いし過小評価され続けたテナーマンと言えるかも知れません。ルーツは父親,ブギウギピアノのアルバート・ハモンドにあることは明らかですね。本日は、当時のプレステッジオールスターズと共演したジャムセッション盤です。
録音は1956年,アモンズ(ts), Donald Byrd, Art Farmer(tp), Jackie McLean(as), Mal Waldron(p), Doug Watkins(b), Art Taylor(ds)という当時は新進気鋭,後のハードバップの牽引車となったセクステットです。A面がタイトルチューンの"Jammin' With Gene"とスタンダードの"Will Be Together Again", B面は1曲で”Not Really The Blues"の長尺演奏が収録されています。アモンズのいつものブロースタイルもさることながらバード,ファーマー、マクリーンのホーンプレイヤーの溌剌としたプレイがこの盤の価値を高めているところは疑いもないところだと思います。