67camper's Blog

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リラックスしたバラードプレイはホーキンスならではですね!

2013-12-30 17:14:46 | jazz & vocal

Wrapped Tight/Coleman Hawkins
(impulse AS-87)

 ホーキンスといえば、レスター・ヤングと並んでジャズにおけるテナーサックスの立ち位置を括弧たるものにした巨匠ですよね。彼の影響を受けたテナー奏者はロリンズを始め数えきれませんよね。独特なサブトーンを交えた豪放磊落なプレイはどのアルバムでも平均的なできを示していますが、古い録音はやや鑑賞に堪えないと感じているのは自分だけでしょうか?本日、アップするようなボブ・シールのインパルス盤などではそんな心配は全くいりません。単純に、彼のうなるようなテナーを存分に楽しめます。既にエリントンとの共演盤、ボッサのDesafinadoとアップしてますが、本アルバムも前2者同様にクリアな録音でリラックスしたプレイが楽しめます。

 パーソネルはSnooky Young, Bill Berry(tp), Urbie Green(tb), Coleman Hawkins(ts), Barry Harris(p), Buddy Catlett(b), Eddie Locke(ds)の7人がクレジットされており、トランペッターが交代するセクステットの2つのセッションから構成されています。各面5曲の計10曲構成で一曲当たりの演奏時間が短い感じですが、A-4”Indian Summer”, B-2”Beautiful Girl”, B-4”And I Still Love You”など珠玉のバラード曲が収録されており、ホークの歌心あふれるバラードプレイが聴きものです。ハリスのきらりと光る重厚なピアノも良いですね。

 所有盤はインパルスのオレンジ&ブラックのステレオ盤です。パンチホールがありますが、ジャケ写が抜群にいい感じです。タバコの煙とホークの笑顔が秀逸で煙草ジャケの中でもベスト3に入れても良いのでは・・・?と個人的には思っています。さて、この裏カバーが問題でなぜか「Barry Harris : Bass」。そりゃないだろう・・・!ここでは完全にベースのBuddy Catlettがオミットされているのです。単なるミスプリ?それとも契約とか、なんとか難しい問題でしょうか?Gatefoldの中身にはしっかりとBuddy Catlettがベースとして写っているのに・・・。