Solo Monk/Thelonious Monk
(Columbia CBS SONY jp. reissue SOPM 149)
(Columbia CBS SONY jp. reissue SOPM 149)
ソロピアノっていうのは概して面白くない。変にきらびやかな高音部で多くの♪を弾いてルバート調のイントロを入れたりするピアニストが多い。この点、左手で強烈なビート感を生み出すレイ・ブライアントとモンクのソロピアノはスウィング感で群を抜いていますよね。さらにモンクはメロディラインが訥々として古い小唄をやっても、ブルースをやっても最高です。モンクのソロアルバムはヴォーグのソロアルバムに始まり、このアルバムは以前雑誌「ジャズ批評」が企画した「無人島に持って行きたいアルバム」で選出したジャズ愛好家がとても多かったことを思い出します。その後も、「セロニアス・ヒムセルフ」や「イン・サンフランシスコ」等があり、本日アップの60年代中期のコロンビア盤「ソロモンク」へと引き継がれて行きますよね。ラグタイム風のベースラインにのせた特殊な和声感覚の素晴らしさは彼独自のものであり、彼のソロアルバムには他のピアニストでは出せない「独自の明るさ」を感じてしまうのは自分だけでしょうか。
ここでは12曲が演奏されていますが、A-1の"Dinah"から彼独自の明るさが素晴らしいですよね。ほかにも得意曲とも言える"I Surrender Dear", "Sweet And Lovely", "I'm Confessin'", B面の"Everthing Hapen to Me", "I Should Care", "These Foolish Things"などのスタンダード、そして彼自身のオリジナル"Ruby My Dear"など選曲的にも申し分ありません。ジャケに付いてもモンクのユーモアに溢れた単独飛行を意図したのPaul Davisのセンスにも脱帽です。こういった気の効いた意味深カバーはモンク盤の特徴なのかも知れませんね。
所有盤はCBSソニーがリリースした再発国内盤ですが、年代を反映し、ピアノの録音も非常にいい状態で録られていると思います。愛すべきモンクの一枚ですよね!
愛すべきモンク、愛すべきダイナですよね。全体の雰囲気をこの一曲であらわしたとも言うべき名演奏で、自分も一番好きなトラックですね。
インパクトが強いイラストですよね。
ジャズ関係で他にも使われているのですかねぇ?
自分もモンクのソロはカバーも含めこれが一番好きですね。1曲目のDinahがとにかく好きで、何故かクリスマスの頃に無性に聴きたくなります(笑)
bassclefさん画集買ったということですが、P・デイビスさんも以前どこかの美術館で作品展示していたような気がします。この人のイラスト好きですねー。
個人的には、最も苦手なのがご指摘のおも~い「ヒムセルフ」ですよね。ボーグもサンフランシスコもある意味、カラットしたモンクの明るさを感じますし、最も極端な格好ででたのが(最もシンプルにソロをやった)このコロンビア盤のソロなんですよ。
このカバーハ結構好き嫌いがあると思いますが、単独飛行ってイメージがこうなったのでしょうね。
モンクのソロピアノは全て好きなんですが(笑)このColumbiaでのソロはcamperさんも仰るように、モンクとしてはカラッとした感じがありますね。ピアノの弾き方も普通にテンポをキープしている場面が多くて、そんなところが「ヒムセルフ」に馴れてしまっていた僕には、やや物足りない感があったりしました(笑)
そしてこの「ソロモンク」は、ジャケットのインパクトが強烈だったレコードでもあります。
僕はポール・デイビスという人の描いたこのイラストがとても気に入ってしまったので、彼の画集本(小さいサイズのやつ)まで買ったりしましたよ(笑)