Goodbye To Love/Claudia Thompson
(Edison P500)
(Edison P500)
ジュリー・ロンドンの"Julie Is Her Name"(Liberty), アン・リチャーズの"Ann, Man!"(Atco)はケッセルの歌伴の妙技が聴けるヴォーカルアルバムとして良く知られていますよね。もう一枚,ケッセル好きには忘れてはならない歌伴アルバムがあるのをご存知でしょうか?シンガー自体がジュリーやアンのように有名じゃない点,さらにEdison International, INCというハリウッドのマイナーレーベルに録音されたためか、知名度ではかなり落ちるでしょう。そのシンガーは、クラウディア・トンプソン,知らないですよね。自分も顔すらわかりません。白人と思うのですが・・・,ジャズ批評女性シンガー大百科にはちゃんと記載されていたりするのです。彼女の適度にハスキーでウォームなボーカルはなかなかのモノですよ。
失恋の歌が多く,"so we dedicate this album to those who have lost love."なんてライナーにも書かれています。すべてにバーニー・ケッセルが参加しておりツボをえた伴奏のうまさは皆さんお察しのとおりです。ボントロ4本、ベニー・カーターのアルト、ケッセル,ポール・スミス(p)、ジョー・モンドラゴン(b)、アルビー(ン)・ストローラー(ds)が最大の編成ですが、白眉はケッセルとレッド・ミッチェル(b)のduoでの伴奏と思います。この伴奏で"Body And Soul"や"Gloomy Sunday"を始め5曲を聴かせます。自分的には最大編成ですが、ケッセルのギターとウォームなトンプソンの声が抜群のマッチングを見せるB-1の"Goobye"が名唱と言っていい出来と思っています。
Garnett Howardによるカバーフォトもいいですが,見方に寄ったらロック系ではなんて言われるかも知れませんね(笑)。前記のジャズ批評の中でこのレーベルはこれしか作ってないと言わしめたマイナーレーベル,Edisonのオリジナルモノラル盤です。
このアルバムを所有されているなんて、幸せの極みですねぇ♪
こんな状態の良いジャケット!
というか、あんまりマイナー過ぎて、デッドストックなんでしょうか?
バーニー・ケッセルの歌伴の上手さは名人級で、ポップス~ロック系でも匿名で山のようにやっていると言われています。
巡業嫌いでピーターソンのトリオを辞め、スタジオワークを選んだ人ですからねぇ……。
ちなみに私は、このアルバムのカセットコピーを持っていますが、激シブの良さがありますですね。
昨日,ゲテモノのジミー・ジュフリーに爆発的コメントを戴いた事もあり、満塁ホームランのあとに何をアップするか悩んでいたのですが、とりあえずコメントが入りフーッという感じです。
このボーカル,マイナーですけど素晴らしいですよね。
聴いたらはまります。ケッセル伴奏と書かないと無視されちゃいそうですが,このシンガーだけでも一聴に値すると思います。ケッセルがno creditでの歌伴が多い事は、ほとんど知りませんでした。凄いですね。
コンディションはそこそこいいですよ。カリフォルニアのレコードショップで購入した一枚です。
「ジャズ批評女性シンガー大百科」に載っているということなので、ネットで検索してみたらスペイン盤CDで復刻されていました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/676506
恐るべしスペイン!
スペインさすがですね。FSRでしょうか?
時に、マスターテープからではないプレスがありますよね。とりあえず聞ければラッキーかも・・・
それにしてもここまで再発してしまうとは、ジャズ・ボーカルファンも世界中にたくさんいるのですね。
こんばんは
このレーベルがそんなマイナーレーベルとは知りませんでした。
私が持っているのはステレオ盤です。
やっぱりモノラル盤の方がいいですね。
ステレオ盤は音が細くなるような気がしますし
静電気もモノラルに比べるとよく発生して針先にホコリがつきやすいように思います。
さすがに良いところはすべて押さえていますね。
コンボの編成が大きくなるとステレオが良いように思います。こればっかりは出会いの問題で,どちらに先に遭遇したかだけの問題と感じています。