Wynton Kelly On 'POWERTREE'
(Powertree Records, PA3142 Jp.reissue)
(Powertree Records, PA3142 Jp.reissue)
1969年,ウィントン・ケリーは39才でその短い生涯を閉じますが,1968年パワーツリーレコードに一枚のアルバムを録音します。「この,アルバムの特異性はどこにあるのか?」なんて思いながらターンテーブルに載せて考えてみました。シングルトーンの右手で鍵盤の右端の方までコロコロとスィンギーなフレーズを出していっては戻り、トレモロ風の3連1拍のこれでもかのようなフレーズは全くもってワンパターンなのですが、これが気持ち良くって仕方がないですね。
好調なケリーはここでも充分に聴くことが出来ますが、このアルバムで取り上げた曲のコンポーザーのラインアップに時代の流れとこのアルバムの特異性を感じます。A-3の"Say A Little Prayer For Me"(バカラック)、B-1の"Watch What Happens"(ルグラン),B-2の"House of Cards"(エルトン・ジョン)、B-3の"Light My Fire"(ドアーズ)そしてB-5の"Yesterday"(レノン&マッカートニー)がそれです。バカラック,ルグラン、ドアーズ,エルトン・ジョンそしてビートルズ・・・。さすがのケリー好きでも???なんて思うかもしれませんね。この一連の曲は,メロディラインの美しさがまたいわゆるジャズスタンダードとはひと味違いますが、アドリブに入ると,ケリー節が連発されニヤニヤしてくる筈です!正調ケリー節が聴けるB-4の"Kelly's Blues"やA-2とB-4の"Castillian Waltz 1&2"は言うに及ばずですね。メンバーはチェンバースのベースとコブのドラムと言ういつものセットです。
このアルバムは発掘されたのが遅く,スタジオ録音なのですが、自分的にはチェンバースの音が何故か締まりがないボワッとした録音の印象が強く,購入当初は好きになれませんでした。今回、聞き直して見るとそうでもないし,圧倒的なケリーにノックアウトされてしまいました。ライブラリの中にもお宝ザクザク,買っといてよかったなんて思い苦笑する今日この頃です。
この辺の後期というか晩年のケリーは聴いたことないです。このアルバムやマイルストーンのFull Viewなんかも見過ごしてましたね。この時期でもケリー節健在なんですか!ドアーズの曲なんてのがちょっと想像できませんが。
自分も最近数回(1回?)聴いただけで棚に眠っているLP再聴していますが、意外に今聴くと良いのありますよね。そんな時はガッツポーズです(笑)ただし至上の愛だけはまだ再聴する勇気ないのですが(笑)
逆に選曲の妙もあって、はまりそうです。POWERTREEはDelmarkの傘下と思われ、このreissueもDelmarkのラベルが使われています。
新譜ででたときは、少し話題になったような記憶があります。後期のKellyも良いですよ!
ウーンいやな物を見てしまった(笑)
どうにかして手に入れねば!
でも国内盤ですから,東京で探せばすぐ出てきますよ!
ワンパターンと言われようが、いいものはいいですわ。なんともいえない節ですね。それが証拠に、誰もあんなにピアノ弾かないですものね。(^^)
高校時代からですから,自分より古いケリーファンですね。
誰も彼のようには弾けないんですよね。
ワンパターンでも何でも強烈な個性爆発!やっぱりケリーがすきだなぁ!
前の日曜日 久しぶりに聴いたところです。
SONNY CLARK・・・SONNY CLARK TRIO(TIME盤)
WYNTON KELLY・・・KELLY at midnite(Vee Jay盤)
私の好きなピアニストの両翼です。
ゆったりしたKELLY節もいいものですね。。。
こう言うピアノトリオをライブで聴いてみたいモノですね。