Lightly And Politely/Betty Roche
(Prestige 7198)
(Prestige 7198)
久々に黒人女性ボーカルを行ってみましょう。黒人女性と言うとエラ、サラ、カーメン、ダイナ・ワシントンこの辺りをcheckしたらだいたいは終わってしまいますがこのBetty Rocheもボーカルファンには忘れられない存在だと思います。エリントン楽団のバンドシンガーをつとめ51年にA-Trainで凄いスキャットを含んだボーカルを聴かせたことで彼女の存在は全米に知られることになったことは有名な話です。何とこのA-Trainを含むレコードは800万枚売れたといいますから半端じゃありません。このことで常にA-Trainを唄うときにはこのレコード通りに唄うことを強いられたというのは彼女に取っては大変だったでしょうが、ファン心理としてはよくわかりますね。Rocheのリーダー盤はというとA-Trainを含むベツレへム盤と2枚のプレステッジ盤がマストアイテムということになります。第1作は以前にアップしていますが、今回は第2作をアップしてみます。
3枚の中でバッキングメンバーがもっと地味なのが当アルバムです。Jimmy Neeley(p), Michel Mulia(b), Rudy Lawless(ds)というトリオがメインです。このトリオに付いてご存知の方は相当なピアノトリオ通ですね。Tru-Soundのリーダー盤がありますし、彼らのEtta Jonesのバッキングなども知られていますね。またこのトリオにギターで参加のWally RichardsonはBettyのお気に入りのプレイヤーらしく、彼女の言葉を借りると"ナットキングコールトリオのOscar Mooreに値する”と評されています。A-1の"Someone To Watch Over Me"からタイトル通りのLightly And Politelyな歌唱が聴けますね。個人的に好きなのはサラで有名な"Jim"ですね。ヴァースから入って唄われるこのバラード、Sarahに肉薄です。他にも"Polka Dots And Moonbeams", "For All We Know", B面のJust Squeeze Me", "I Got It Bad", "I Had The Craziest Dream"等の趣味の良い選曲が光ります。
所有盤はPrestige, Bergenfield NJの黄黒ラベルのモノラル盤です。カバーフォトは3枚の中でも群を抜く美しさが光るピンク系のカバーです。カバーフォトの繊細さに驚かれますね。
と言うことで一向に今回買ってきたレコードが聴けません(笑)。
ご紹介のアルバム、私はCDでしか持っていないのですが、バラードが多く一時はこればっかり聞いている時期がありました。
ベツレへム盤よりもプレスティッジの2枚が好みのです。
CDですのでMaybe You'll Be Thereをリピートさせています。
最初はマクダフ盤の方が好きだったのですが、地味ですがこのバラード集が好みになってます。Neeleyのピアノが聴けるのも嬉しいですよね。
CDのリピートは便利ですね。また、アメリカ現地仕入れのアルバムをアップしてくれると嬉しいのですが・・・。やはり安いんでしょうね。移動には重い荷物だったでしょうが、うらやましいなぁ。