Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

“お盆休み”は あるのかしら

2011-09-02 19:33:09 | のんびり歩いて
 今年も“ お盆 ”がやって来た
毎年8月が近ずくと飛行機の切符の予約と8月17日の勤務を休むための届出を忘れないようにしなければならないのだ
 “ お盆 ”は仏教用語の「盂蘭盆」の省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれている 盆とは文字通り 本来は霊に対する供物を置く容器を意味するため 供物を供え祀られる精霊の呼称となり 盂蘭盆と混同されて習合したのだと言う説もあるらしい
 伝統的には 旧暦の7月15日に祝われたのだが明治6年1月1日のグレゴリオ暦いわゆる新暦の採用以降は 旧盆は旧暦7月15日で東京・横浜の旧市街地や函館や金沢など そして新暦8月15日に月遅れの盆 旧盆で行われるところが多い
 ワシが生まれ育った土地では お盆のお供えは蓮の葉にナス・きゅうり・米を混ぜたものであったような微かな記憶がある
そして「 精霊馬 」と呼ばれるきゅうりやナスに折った割り箸を脚に見立てて差し込んで作った牛や馬を配した記憶はわりに鮮明である きゅうりは足の速い馬であの世から早く家に戻って来れるように またナスは歩みの遅い牛でありこの世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように また供物を牛に乗せて持ち帰るのだそうな
子どもの頃は その意味もよくわからないのに造るのが面白かった
まぁいろいろな地方の風習が残っているのだろうか
 ところで新暦8月15日前後は平日であってもかなりの人が「 お盆休み 」となる
土曜日曜をはさんでの連休をとって 夏のG.W.のようになり あるいは年末年始のお正月休みのようになり 観光地などは“ 繁忙期 ”の特別料金になるところもあるらしい またしても“民族大移動”なのです
 ワシのお寺は毎年きまって8月17日に「施餓鬼会」の法要があるので墓参に出掛けることになるのだがお盆休みと言うわけにはいかないのです
千葉までの日帰りは加齢とともに難儀になってきたが 帰って来るとなんとなく安堵するのだ “ 今年の夏が終わったなぁ ~”と
今年も“ お盆休み ”はなかったけれど きっとよい季節を過ごしているのです

    大巌寺本堂         大巌寺本尊