Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

寿命は世界一!なのかしら

2011-09-11 15:53:21 | のんびり歩いて
近隣の医療機関が作成したカレンダーにあった気になるフレーズがありました
“ 寿命は 世界一! ”日本人はなぜ長生きか?
【 長寿要因のひとつは
それは《遺伝的要素》
無駄なカロリー消費を抑える 短い手足
紫外線に強い 褐色の皮膚
内臓脂肪を貯めやすい 長い胴体
“日本人を含むモンゴロイド”は
長寿に適した遺伝子を持ち
北極圏からアマゾンまで生き残れたのです 】
~ そうなのかなぁと思いましたが

6月12日に放映された NHK特集「あなたの寿命はのばせる」、“長寿遺伝子サーチュイン発見” を見直してみた
その概要は;
 【 老化の原因の大きな要素は ミトコンドリアの弱体化と免疫細胞の暴走にあると言う
どちらもそれ自体の劣化つまり老化が原因なのだ
ミトコンドリアは 細胞内のエネルギー工場であり それが数多く活発なら身体も若々しく活動できるのですが 老化すると活性酸素を多く出すようになり 身体を傷つけていくのです
免疫細胞も老化すると敵味方の区別が出来なくなり 正常な細胞を攻撃するようになるのです その標的になりやすいのが血管内の細胞で 年をとると動脈硬化が起こりやすくなるのだと言う
ご存じの活性化酸素や抗酸化作用の解説も交えなかなか勉強になりました
それでは長寿遺伝子をスイッチオンする方法とはなにか?
それは“カロリーを制限すること”であると言うのです
従来から言われていた腹八分目を心がけることだと言うのです
そしてこの長寿遺伝子の正体は? それはサーチュン遺伝子と呼ばれているもの
サーチェン酵素は老化促進の原因を抑制するのだそうである
それは「レスベラトール」と言う「赤ブドウ」の中に存在する成分で アメリカではサプリメントとして流通しているとか 本邦でも市販されているようです】
この概要をもう一度整理すると;
長寿遺伝子は普通に生活していても 眠った状態で働くことがない
長寿遺伝子を活性化させる方法は
Ⅰ.食事のカロリー制限 !です
摂食量を7割に減らすこと
摂食カロリーが少ない状態が持続すると 細胞内にあるエネルギーを作り出すミトコンドリアからNADと言う物質を放出 この物質が細胞の核に入ることで 長寿遺伝子に刺激を与え活性化する 次に
Ⅱ.レスベラトールを摂ること ! です
の2点である
 それでは長寿遺伝子が活性化すると どうなるのか?
ヒトは健康を維持していくために 絶えず細胞の生まれ変わりが行われている
ところが細胞が分裂出来る回数は決められており これは細胞の染色体末端にあるテロメアDNAと言う物質の長さによって決まる テロメアDNAは 細胞分裂の度に短くなっていき 最終的には細胞分裂が出来なくなる こうなると細胞がどんどん死滅していき つまり老化してしまう 
細胞がすべて死滅すると最終的には寿命を迎えるので テロメアDNAは「生命の回数券」と呼ばれる
つまり長寿遺伝子が活性化されると このテロメアDNAを保護する作用が働き 細胞の死滅を防ぐことで 老化を防止することになる
 難解ではあるが 長寿寿命についての理解度合いはワシのような近頃とくに気掛かりな「ウスラボケ頭」ではこの程度であった
さて 赤ブドウと言えば ワシはほぼ365日 赤ワインをがぶ飲みしているのだが! 
食事量は9割かなぁ!と言えども最近は食指があってもあまり食べれなくなっているのだが 
まぁこれでは“健康寿命”を短めているのか どうも劣化が気になるこの頃なのです
     
 ワシには塩分制限は難しいのですが        染色体(左)とテロメア(右) Wikipediaより転載