Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

玄鳥来る

2013-06-01 08:10:00 | のんびり歩いて

玄鳥至る

玄鳥至る(つばめきたる)
海を渡って つばめが南からやってくるのが春の足音である
また去年の巣に戻ってくるだろうかと気にかけたりしたのは つい昨日のこと
冬を東南アジアで過ごしたつばめは 数千キロを超えて日本に渡って来る
人家の軒下などで好んで巣を作り「つばめが巣をかけると その家に幸せが訪れる」と言う伝承もある
親鳥がひらりと巣に帰っては ヒナに餌を与えて またたくまに飛び去る
玄鳥(げんちょう) 乙鳥(つばくら) 天女(つばくらめ)…の呼び名がある
春の楽しい風物詩なのです
 そして 営巣・繁殖・群 の季節は忙しい
泥と枯草を唾液で固めて巣を造るのです
殆どの場合は人工物に造巣し 民家の軒先など人が住む環境と同じ場所で繁殖する傾向が顕著である これは 天敵であるカラスなどが近寄りにくいからだと考えられている
巣立ち率は決して高くはないが 巣立ちを終えたヒナと親鳥は河川敷や溜池の葦原などに集結して群れをなす 数千羽~数万羽の集団ねぐらを形成すると言う しかしその環境は近年厳しいものがあるのだ
 水稲栽培に於いては穀物を食べず害虫を食べてくれる益鳥として古くから大切にされ つばめを殺したり巣やヒナに悪戯をすることを習慣的に禁じ 農村地方を中心に大切に扱われてきたのです 「ヒトが住む環境に営巣する」と言う習性から 地方によっては 人の出入りの多い家 商家の参考となり 商売繁盛の印ともなっているのだろう またつばめの巣のある家は安全であるという言い伝えもあり 巣立って行った後の巣を大切に残しておくことが多いのです
 つばめの舞いが忙しいこの頃 勤務先の近隣の知人が 自営している木工所の作業場でもあるガレージ内の天井に営巣すること知り 作業場から帰宅するときにはガレージのシャッターを閉め切らずに下を30cm程開けておくことにしたのだと言う つばめは通過出来るが天敵のカラスは侵入出来ないのだと言う
まぁ不用心ではあるが 聴いてみたら『なぁ~に 元々鍵はかけておらんよぉ』と
念の為に 手書きの説明書きの立札が置いてあるが 彼の優しさがつばめに伝わるように思う梅雨入りです