奥能登ぶらり旅2日間
先月G.W.に金沢~福井を探訪したばかりだと言うのに 今月も金沢です
と 言っても今回は金沢を起点に能登半島を一周します
サブタイトルは「能登半島の豊かな自然が育んだ秘境の絶景にご案内」となります
行程は
【第1日目】
JR広島駅(のぞみ118号) → JR新大阪駅(サンダーバード13号) → J R金沢駅
= 金沢市内 =のと里山海道 = 千里浜なぎさドライブウェイ = 気多大社 = 能登金剛・巌門 = 能登羽昨・志賀の郷温泉
【第2日目】
のと里山道路 = 輪島朝市 = 白米の千枚田 = 禄剛崎 = いしる鍋の昼食 = 見附島 = のと里山海道 = JR新高岡駅(つるぎ725号) → JR金沢駅(サンダーバード42号) → J R新大阪駅(のぞみ123号) → JR広島駅
《 6月某日 》
特急サンダーバードの車窓からは 京都山科のサントリー そして京都鉄道博物館などが懐かしく過ぎてJR金沢駅に定刻着
早速BUSは金沢市内を走ります
駅前の鼓門 尾山神社の神門 玉泉院丸庭園 成巽閣 そしてひがし茶屋街 などが記憶に新しい
垣間見た旧制第四高等学校の四高記念文化交流館は 次回にはじっくりと見学したいものです
BUSは のと里山海道を走り千里浜なぎさドライブウェイへ向かいます
高速道路ですが現在は全線無料なのだそうです
■千里浜なぎさドライブウェイ(ちりはまなぎさドライブウェイ)
石川県羽昨郡宝達志水町今浜から千里浜町に至る約8kmの砂浜を自動車で走る自然の観光“道路”である
日本で唯一 一般の自動車やBUSでも海岸線の砂浜の波打ち際を走ることができる“道路”なのです
このような“道路”は世界的にも珍しくアメリカのディトナビーチ ニュージーランドのワイタレレビーチを含めて3ヶ所だけだそうな
一般的な海岸の砂の粒径は0.5mmから1mmくらいであるが千里浜の砂は細粒で4分の1mm程度しかなくしかも一様であるのが特徴なのだとされる
海水を吸って舗装道路のように固くなるため自動車や大型車が走行できるということである
近年は日本中の他の砂浜と同様に周辺の河川の護岸工事などにより堆積する砂の量が減少し砂浜の浸食が深刻な問題となっているのを聴くと悲しくなるのですなぁ
砂浜のハマナスやハマヒルガオなどの海浜植物そして砂丘のクロマツ林など ぜひ残しておきたいものなのですが
そう言えば『懐かしい想い出』の千葉の九十九里浜海岸のことが浮かびました
防砂林の松林のなかに 高村光太郎や伊藤左千夫の詩碑があったのですが どうなっているのでしょうか
九十九里海岸と並行して「波乗り道路」ができてからは便利にはなったが景観は激変しました
日本の海岸線は総延長が約5,000Kmであることが知られているが護岸工事などで約3分の1が人工海岸へと姿を変え景観のみならず生態系への影響が大きい
■気多大社(けたたいしゃ)
能登半島の付け根 羽昨市の日本海に面して鎮座している
祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)は出雲から舟で能登に入り国土を開拓した後に守護神としてこの地に鎮まったとされる
若い巫女さんの説明でした
古くから北陸の大社として知られ中世・近世には歴代の領主から手厚い保護を受けた
そして境内裏手には原生林の社叢が広がっております
「入らずの森」として立ち入りは禁止されているのです
社叢内は一般の参拝はできないが奥宮が安置されていると言う
これを神秘的と言うのでしょう
思わずお守りを求めてしまいました 病気平癒!
■能登金剛(のとこんごう) ■巌門(がんもん)
石川県羽昨郡志賀町に位置している景勝地である
約30kmにわたって奇岩 奇勝 断崖が連続している海岸である
一帯の海岸は日本海の荒波によって浸食されたもので 名称は朝鮮半島有数の景勝地である金剛山(現在の北朝鮮)に因みそれに匹敵する景観とされているそうです
巌門 関野鼻 機具岩(はたごいわ) ヤセの断崖 碁盤島 吹上滝 増穂浦 玄徳岬など
断崖の下まで急な階段を下りて遊覧船でこれらを巡りました
さすがに日本海の荒波は豪快に揺らしてくれます また階段を上って戻りましょう
いやぁ~下りで足がヨロヨロ 上りでは息切れゼェーゼェー 足がガクガク なんとも情けないことです
巌門は波食によって形成された天然の洞門です
高さ15m 幅6m 奥行き60mの穴があいており遊歩道があり近くまで行くことができます
松本清張の小説 映画「ゼロの焦点」のロケ地として記念碑が立っております
歌川広重は六十余州各所図会の「能登・滝之浦」に巌門 不動の滝 鷹ノ巣岩を描いております
■白米千枚田
白米千枚田(しろよねせんまいだ)は輪島市白米町の棚田です
数が多いので千枚田と呼ばれておりますが“狭い田”から転じたものでもあるようです
田植えそして稲刈り時には広くボランティアを募って作業をしている
日本海に向かってなだれ落ちるような美しい景観は能登の観光スポットでしょう
“日本の原風景”ともいわれるのですなぁ
季節ごとにTVや雑誌で紹介されますが 絵になる風景です
売店でこの千枚田で収穫したコメを用いたソフトクリームをいただきましょう
なかなか美味しいのです もっとも予想気温30℃の夏日ですから
■揚浜塩田
揚浜式製法とは平安時代の終わりから江戸時代にかけて行われた製円塩方法
当時土木技術が未発達であったため塩田は海岸より高い所にしか作れなかった
塩田の表面に粘土を敷き詰めその上に砂を撒く 海岸で桶に海水を汲んで塩田まで運び撒布し蒸発を促進させるため撒布撹拌を繰り返し風と太陽の力で砂を乾燥させ砂の表面の塩分を洗い流して濃い海水が出来 塩を結晶させるという労苦の多いものであったでしょう
重要無形民俗文化財に指定されており この地では観光客が製塩を体験できるイベントが毎年夏に開催されているようです
珠洲市清水町の揚浜塩田は『まれ』のロケ地でもありました
== 能登羽昨・志賀の郷温泉の能登ロイヤルホテルで一泊します
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