たか~い空。
鳥の鳴き声に誘われて外を見る。
忘れかけていた夏の太陽が眩しい。
そのすぐそば。
有明の月が昇っている。
今朝がたの月はほっそりして美人画の眉のようなお月さま。
長月(陰暦九月)二十日ごろの有明の月は美しいとされている。
有明の月とは...
夜明けの空(有明の空)に昇る月。
そう言えば百人一首にこんな詠があったのを思い出した。
有明の つれなく見えし 別れより
暁(あかつき)ばかり 憂(う)きものはなし
そう壬生忠岑(みぶのただみね)の詠。
学生時代覚えた事は割に忘れない物だ。
確かこの訳は...
夜明け前の有明の月が西の空に残っている。
もうすぐ夜明けだ。
有明の月は、本当に白々と冷たくそっけない。
逢瀬にと女性の許へ行くと、とても冷たくあしらわれ
追い返すような態度をとられた。
そんなことがあってから私には
暁ほどつらく憂鬱な時間はないのだよ。
と恋に苦しんでいる男性の心境を詠ったものらしい。
そこそこの年齢の男性の中には『ふうっ』とため息の人も。
しょぼくれた男の哀しさとでも言うのだろうか。
仕事でくたびれ果てて女性の家へ行ってみたら、
もうあなたへの興味は薄れたのよ。
他に優しい人が出来たから早いとこ帰って...
といわんばかりの態度。
未練がましい態度をとる自分が嫌になる。
袖にされて辛いことばかり...。
外へ出ると夜明けの月までそっぽを向いているようだった。
...なんてね。
もう自分の年代になるとこんな心ウキウキの気持にならない。
いつまでもこんな若さを持っていたならば...。
と思う今日であった。
鳥の鳴き声に誘われて外を見る。
忘れかけていた夏の太陽が眩しい。
そのすぐそば。
有明の月が昇っている。
今朝がたの月はほっそりして美人画の眉のようなお月さま。
長月(陰暦九月)二十日ごろの有明の月は美しいとされている。
有明の月とは...
夜明けの空(有明の空)に昇る月。
そう言えば百人一首にこんな詠があったのを思い出した。
有明の つれなく見えし 別れより
暁(あかつき)ばかり 憂(う)きものはなし
そう壬生忠岑(みぶのただみね)の詠。
学生時代覚えた事は割に忘れない物だ。
確かこの訳は...
夜明け前の有明の月が西の空に残っている。
もうすぐ夜明けだ。
有明の月は、本当に白々と冷たくそっけない。
逢瀬にと女性の許へ行くと、とても冷たくあしらわれ
追い返すような態度をとられた。
そんなことがあってから私には
暁ほどつらく憂鬱な時間はないのだよ。
と恋に苦しんでいる男性の心境を詠ったものらしい。
そこそこの年齢の男性の中には『ふうっ』とため息の人も。
しょぼくれた男の哀しさとでも言うのだろうか。
仕事でくたびれ果てて女性の家へ行ってみたら、
もうあなたへの興味は薄れたのよ。
他に優しい人が出来たから早いとこ帰って...
といわんばかりの態度。
未練がましい態度をとる自分が嫌になる。
袖にされて辛いことばかり...。
外へ出ると夜明けの月までそっぽを向いているようだった。
...なんてね。
もう自分の年代になるとこんな心ウキウキの気持にならない。
いつまでもこんな若さを持っていたならば...。
と思う今日であった。