遠い昔、与論島を一人で旅した。
民宿で知り合った島のおじさんが、島内を案内してくれた。
サトウキビ畑に行き、サトウキビをかじった。
竹のようで固かったけれど、とても甘かった。
そのあと、与論の景色のいい海へ連れて行ってくれた。
サンゴ礁のかけらでできた真っ白い浜辺に着き、
波打ち際を歩いていた時のことだった。
私は、持っていたリンゴを海水で洗って食べていた。
おじさんにあげたかどうかまでは、覚えていない。
持っていたリンゴが一個だったか、二個だったのかさえ…。
ほんの少し塩味がついて、とても美味しかった。
おじさんがボソリと言った。
「島では、人が死ぬとまずは土葬にするんだ。
何年かしたら、掘り起こして、その骨をこの海の水で洗うんだよ。
それから再びお墓に納めるんだ」
「え~?ほんとう?」
びっくりしたのなんの…
私はすぐに言葉がでなかった。
その海水で洗って食べたんだよ~
その時、私は若かったとはいえ、心の中で叫んでしまった!!
食べちゃったよ!口に入れる前に言ってよ~!
言葉には出さなかったけれど、すごい顔をしていたと思う。
沖縄でも同じような風習があると聞いた…。
現在ではどうなのだろうか?
当時は沖縄が返還されず、与論島からあこがれの目で見ていたものだった。
今では、懐かしい思い出になってしまった。
年月を経て、今はなんともないと思えるのに…。
潔癖だったのだろうか。心の中で叫んだとはいえ―おじさん、ごめんなさい!
素敵な思い出を共有したおじさんに感謝!!
民宿で知り合った島のおじさんが、島内を案内してくれた。
サトウキビ畑に行き、サトウキビをかじった。
竹のようで固かったけれど、とても甘かった。
そのあと、与論の景色のいい海へ連れて行ってくれた。
サンゴ礁のかけらでできた真っ白い浜辺に着き、
波打ち際を歩いていた時のことだった。
私は、持っていたリンゴを海水で洗って食べていた。
おじさんにあげたかどうかまでは、覚えていない。
持っていたリンゴが一個だったか、二個だったのかさえ…。
ほんの少し塩味がついて、とても美味しかった。
おじさんがボソリと言った。
「島では、人が死ぬとまずは土葬にするんだ。
何年かしたら、掘り起こして、その骨をこの海の水で洗うんだよ。
それから再びお墓に納めるんだ」
「え~?ほんとう?」
びっくりしたのなんの…
私はすぐに言葉がでなかった。
その海水で洗って食べたんだよ~
その時、私は若かったとはいえ、心の中で叫んでしまった!!
食べちゃったよ!口に入れる前に言ってよ~!
言葉には出さなかったけれど、すごい顔をしていたと思う。
沖縄でも同じような風習があると聞いた…。
現在ではどうなのだろうか?
当時は沖縄が返還されず、与論島からあこがれの目で見ていたものだった。
今では、懐かしい思い出になってしまった。
年月を経て、今はなんともないと思えるのに…。
潔癖だったのだろうか。心の中で叫んだとはいえ―おじさん、ごめんなさい!
素敵な思い出を共有したおじさんに感謝!!