俳優ピーター・フォークさんの訃報が流れていました。
NHKのニュースサイトを引用しますと、
ピーター・フォークさん死去 6月25日 4時55分
アメリカの人気テレビドラマ「刑事コロンボ」に主演し、日本のお茶の間でも人気を集めた俳優のピーター・フォークさんが、23日、カリフォルニア州の自宅で死亡しました。83歳でした。
ピーター・フォークさんは1927年、アメリカ・ニューヨークに生まれ、1950年代からテレビドラマを中心に俳優として活動を始めました。なかでも1968年から主演した「刑事コロンボ」では、古びたレインコートを着て、うだつがあがらない風貌ながら、犯人が残したわずかな手がかりをもとに鮮やかな推理を行い、難解な殺人事件を解決するコロンボ刑事役を演じ、人気を集めました。「刑事コロンボ」は世界各国で放映され、日本でもNHKどで長年に渡って放送されて、吹き替えで使われた「うちのかみさんがね…」といった名セリフが、すっかりお茶の間で定着しました。フォークさんは最近、アルツハイマー病を患い、カリフォルニア州ビバリーヒルズにある自宅で闘病生活を続けていましたが、23日、家族が見守るなか、息を引き取ったということです。
私、「刑事コロンボ」が大好きでした。
功成り名を遂げた名士が殺人を犯し、風采の上がらないコロンボ警部補が犯人から見下されながらもしつこく訪問&質問を重ねて、そして最後には決定的な証拠を示す、、、というワンパターンながら、毎回毎回、ワクワクドキドキで観ていました。
プロットや脚本も見事だったことに加えて、ストーリーが進むにつれて犯人には鬱陶しい存在になる一方で、視聴者には頼もしい敏腕刑事を演じるピーター・フォークの個性が、「刑事コロンボ」を秀逸なサスペンス・シリーズにしていたと思います。
そうそう、日本語吹き替え版では、小池朝雄さんによる吹き替えが「刑事コロンボ」の楽しさを更に高めていました。
小池さんが亡くなって、コロンボの声が変わったとき、かなり寂しかった…
「コロンボ=小池朝雄」の組み合わせは、「ルパン三世=山田康雄」の組み合わせと共に、日本の「吹き替え史」に永遠に残るのではなかろうか
「刑事コロンボ」以外で、一番印象深いピーター・フォークの出演作品は、元天使の「本人」を演じたこちらの作品デス
ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2006-04-21 |
この映画も大好きな作品です。
この映画で描かれたベルリンは、まだ「壁」で東西が隔てられて、荒涼・殺風景のイメージ。
4年半前に行ってきた実際のベルリンと比べると感慨深いものがあります(ベルリン旅行記はこちら)。
元天使だった(という設定だった)ピーター・フォークさんは、ホントに天使になられました。
冥福をお祈りします。