「静岡までMISIAを聴きにドライブ遠征 (初日・前編)」のつづきです。
「前編」で引用した「みる誕生 鴻池朋子展」の概要のなかに、
多くの方々と手芸で綴る《物語るテーブルランナー》
というのが出てきます。
この「物語るテーブルランナー」というのは、ランチョンマットくらいの大きさの布に、パッチワークや刺繍で「物語の一場面」を描いた手芸作品です。
鴻池さんが秋田・阿仁合、奥能登、タスマニア、フィンランド、大島を旅して、そこで会った人たちから個人的な物語を聞き取り、そこから鴻池さんが一場面を切りとって下絵を描き
、基本的に語り手本人が布や糸で作品を仕上げる
、というプロジェクト。
なんてことのない日常を描いたものもあれば、「大事件」もあったりするのですが、それぞれの作品が素朴かつ丁寧に作られていて、なんとも暖かいし、パッチワークや刺繍で構成されていますから、その立体感が心地良い
惜しむらくは、一枚も写真を撮ってこなかった…
私の拙い筆力では伝わりづらいと思いますので、こちらのサイトをご参照ください。
「物語るテーブルランナー」は、こちらのブログによると、2020年6~10月にアーティゾン美術館で開催された「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」展でも展示されていたみたいです。
コロナ禍の真っ只中で開催されたこの展覧会、気がついたら終わっていたんだよな…
ところで、「あ"~」という作品も展示されていました。
「武蔵野皮トンビ」を観に角川武蔵野ミュージアムに出かけたとき、KADOKAWAの直営書店「ダ・ヴィンチストア」で買ってきた池澤夏樹「ワカタケル」の装画の原画です。
この展覧会は、静岡県立美術館(静岡県美)の館内だけでなく、裏山も展示会場になっていまして、「前編」で書いた「皮トンビ」は屋外に展示されていました。
この裏山会場(?)のMAPも鴻池さんの作品みたいです。
裏山に出る際、係員さん
から、屋外展示をすべて観ようとすると40分
くらいかかること、ルートの中盤はぬかるんでいることの説明がありました。
このあとの予定(MISIA)を考えると、Short Ver.にとどめておくべきだろうということで、展示作品全5点のうち、「陸にあがる」と、
「皮トンビ」は、何枚もの皮をつなぎ合わせて作られているんですな。
そりゃ、こんな特大サイズの一枚皮なんて、象か鯨からしか取れないですよねぇ
静岡県美には、別館として「ロダン館」がありました。
その名のとおり、ロダンの作品を展示している建物なんですが、
その内部は、東京国際フォーラムのロビーギャラリーと似てる
ブロンズ彫刻というものは、同じ原型からいくつも「オリジナル」が造られるのが常で、ロダン館の展示作品も、国立西洋美術館ほかで観たことのあるものが多い印象でした。
ところで、本宅のキッチンにはJALのARTカレンダーを吊しているんですが、今月は伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」です。
この作品を所蔵する静岡県美に行くことになったというのは、ほんとに偶然です
残念ながら、この日、「樹花鳥獣図屏風」は展示されておりませんでした。
以上を以て静岡県美の参観を終え、いざ、エコパへ~~
ナビに導かれるままに、日本平久能山ICから東名高速に乗って掛川ICを目指しました。
実は、私がスマートICを使ったのは、これが初めてでした。
知っていたことですが、スマートICでは一時停止を求められます。
どうしてなんだろ? と、NEXCO中日本のHPを見ると、
スマートICでは、開閉バーの手前で一旦停止した後、通信のやり取りが行われ、開閉バーが開くシステムとなっております。よって、ノンストップでの通行はできません。
という答えになっていない意味不明のFAQが載っていました。
正直なところ、係員不在のICで「関所破り」をされたくないということなんだろな
普通の料金所でも30km/h以下での走行を求められるのも、非ETC車やカードが期限切れのクルマ
がゲートで止められたときに追突を防ぐための措置なわけで、ETCの能力的には100km/hくらいで通過しても通信できるんだものねぇ。
それはともかく、日本平久能山ICからは30分ほどで掛川ICに至り、一般道に降りました。時刻は15:02
いい頃合いじゃありませんかぁ
途中、エコパの掛川ゲートに、
渋滞予告 大規模イベント開催 12月17日▶18日
の看板が出ていました。
ここまでも、そしてエコパ袋井ゲートまでも、なんの渋滞もなかったのですが、この看板の意図を理解したのは、この約5時間後のことでしたとさ
ということで、15:15には無事に駐車場
に入ることができました。
このあとのことは「初日・MISIA編」につづきます。
つづき:2022/12/22 静岡までMISIAを聴きにドライブ遠征 (初日・MISIA編)