まずは、最近観た「マンデラ 自由への長い道」がどうつくられ、どこの国が関わったか?
監督 ジャスティン・チャドウィック
脚本 ウィリアム・ニコルソン(英語版)
原作 ネルソン・マンデラ『自由への長い道 ネルソン・マンデラ自伝(英語版)』
音楽 アレックス・ヘッフェス(英語版)
配給 イギリス「パテ」
日本「ウォルト・ディズニー スタジオズジャパン」
公開 カナダ 2013年9月7日
南アフリカ共和国 2013年11月28日
イギリス 2014年1月3日
日本 2014年5月24日
製作国 イギリス 南アフリカ共和国
言語 英語
ネルソン・マンデラ役を演じたのは「イドリス・エルバ」、とても大きな俳優さんで素敵!
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2月に観た「大統領の執事の涙」について。
監督 リー・ダニエルズ
脚本 ダニー・ストロング(英語版)
原作 ウィル・ハイグッド「A Butler Well Served by This Election」
配給 アメリカ合衆国 「ワインスタイン・カンパニー」
日本 「アスミック・エース」
公開 アメリカ合衆国 2013年8月16日
日本 2014年2月15日
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
執事のセシル・ゲインズを演じたのは「フォレスト・ウィテカー」この俳優さんも同じく素敵!
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さて。2月に「大統領の執事の涙」を観て、6月に「マンデラ 自由への長い道」を観た。
偶然に黒人を主人公にした映画だったが、どちらも心に残る。しかしうまく言葉が出ない。
そして、やっと今頃になって、2本の映画について私なりに書いてみようと思った。
黒人に対する人種差別の歴史は永い。そしてこの2人は実在した人物であったこと。
生涯を通して人種差別の時代を生きたこと。
ネルソン・マンデラは弁護士をしながら「黒人差別」に対して激しく戦い、刑務所に永く投獄されながら、
「闘うこと」と同時に、静かに非暴力で生き抜くこと通して、長い人種差別の終わりを導いた。
そして、南アフリカ共和国第8代大統領(任期 1994年5月10日 ? 1999年6月14日)に就任した。
彼が暮らした場所は「南アフリカ」だった。
「大統領の執事の涙」の主人公「執事のセシル・ゲインズ」は、アメリカ南部の奴隷の子供だった。
親は雇い主に殺された。そして、そこを離れてなんとかホテルマンになった。
その彼の寡黙で真面目な働き方を認められて、ホワイトハウスにおいて、大統領の執事になった。
仕えた大統領は「アイゼンハワー」「ケネディー」「ジョンソン」「ニクソン」「フォード」「カーター」「レーガン」と7人になった。
キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争……アメリカが大きく揺れ動いていた時代だった。
執事の働いた期間は34年に渡る。しかし雇用待遇そのものは白人と差別されていた。
最後に2人の家族について。
ネルソン・マンデラとその妻は同士として夫婦になった。しかしマンデラの永い刑務所生活の間に
2人の考え方にズレが生まれた。娘も母親と同じ生き方を選ぶ。孤独なマンデラだった。
セシル・ゲインズは仕事に忠実なばかりに、妻に寂しい思いをさせる。
2人の息子は「ベトナム戦争に志願した者」「公民権運動に走った者」に分かれてゆく。
孤独なセシルであった。