ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

アール・ブリュット・ジャポネ展

2011-04-21 22:23:52 | Art
21日午後、埼玉県立近代美術館にて。3月11日以来、初めて電車に乗りました。(バスは乗りましたが。)



アール・ブリュット・ジャポネ展オフィシャルサイト

アカデミックな美術教育を受けていないひとたちが生み出すさまざまな作品の展覧会でした。
繰り返される同じ手法。驚くほどの根気強さ、美しく描こうとしたり、造形しようとしないという結果が生む作品とはこのようなものだったのかという新鮮な感動。
我が詩作において、手法を変えていこうなどと考えていた自分を恥じる。
この美術家たちは、そのようなことを考えてはいないのだった。
ほとばしるなにものかを、繰り返し丹念に創造してゆくのであって、その純粋な視線からは、我々が驚く世界を見せてくださる。

「アール・ブリュット」とは「(生=き、の芸術)」という意味でした。
2010年、国内から63人の作家が参加して、パリの「アル・サン・ピエール美術館」で開催された好評の展覧会が日本に帰国したものです。
本展は第11回全国障害者芸術・文化祭埼玉大会のオープニング企画だそうです。

気にいった作品2点を。


《家の記憶・秦野良夫》
この画家は家を出られて、どこか別の場所で生きておられるのだろうか?
詳細に記憶の家の場面が繰り返し描かれていました。


《まるしかくチューリップ・萩野トヨ》
この方は布に糸を丹念に刺してこのような造形を描かれていました。

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