ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

菖蒲・花菖蒲・あやめ・杜若

2013-06-18 13:46:44 | Stroll
この季節になると悩ましい花となる。しかしこれらはすべて「アヤメ科」である。

菖蒲=「ショウブ」と読めば、端午の節句の菖蒲である。これだけは「サトイモ科」です。

菖蒲=「アヤメ」と読めば、外花被片の基部に黄色と紫色の網目模様(虎斑)がある。「アヤメ」だけは花壇でも育つ。


 《アヤメ》

花菖蒲=沼地や湿地に育つ。基部に黄色が見えるのが特徴。
しかし、某公園に花菖蒲を観に行ったが、「菖蒲祭り」という横断幕がある。
そこにあるのは、花菖蒲田である。ややこしい。
花菖蒲で名高い公園などでも、「○○菖蒲園」という通称が固定しているので、さらにややこしい(笑)。


 《花菖蒲》


杜若(かきつばた)=基部に白色が見えるのが特徴。沼地や湿地に育つ。



一人づつ菖蒲の中を歩きけり   (長谷川かな女)

わかれわかれになりて歩きぬ菖蒲園   (長谷川かな女)

旅かなし紫あやめ野に咲けば   (富安風生)

燕子花(かきつばた)書院は池に影正し   (水原秋櫻子)

いくさ傷らいの傷秘め菖蒲湯に    (村越化石 )


上の2句はおそらく「花菖蒲」のことかしら???


《おまけ》

尾形光琳作『八ツ橋図屏風』



尾形光琳・燕子花図(かきつばたず)

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