「発達トラウマ障害 Enpedia」
は、内閣府情報調査室が情報操作をしているだろうGoogle検索ではなさらず、
MSN検索、あるいは、 Bing検索にて、ご参照ください。
としましたが、1日で、MSN検索、Bing検索にも、内閣府情報調査室が施したであろう、情報操作が入りました。
それだけ、「発達トラウマ障害 Enpedia」の真実が大事。
Childhood and Society 第3章 p.122 第3パラグラフから。
インディアンのジムさんのお話しの続き。
結局、ランチの時間になったので,女性たちはお昼の支度に向かいました。それでジムの順番になったんです。ジムは自分の問題に直行でした。ジム曰く,子どもらが遊びの中で性的な言葉を使うので、それが我慢ならん、というわけです。ジムの奥さんはその子どもらの話を聞いては笑い,「子どもって,エッチな言葉を言うもんですし,たいしたことじゃありませんよ」と言って,子どもらのことを大笑いしました。インディアンはわいせつで,好ましからざる性的な習慣があるとする白人の嫌味をジムは気にしていたんです。確かの白人らはインディアンが性的にだらしないとひそかに非難していましたが,すべての人がインディアンの人たちを非難しているのは,インディアン自身が最も恥じていることでもありました。実際,インディアンの人たちは,自分のインディアン居留地に,外の名前を付けたがりました。しかしながら,ジムは子どもが性的な言葉を使って平気でいるということを,ちょっとくらいはいいじゃない,という問題にしたくありませんでした。実際ジムは,スー族の人は,「強い」人でなくてはならないのだから,性的誘惑に打つ克つし,子どもがエッチな言葉を使うのを許さんはずだし,自分の子どもはスー族の子どもが許されないことはすべきではない,と思っていたんです。ジムが示したのは,スー族の人は,ジムの奥さんの親族よりも,根っこで「より強い」と常に信じていた,ということですし,また,白人は自分の種族,つまり,スー族を悪く思っているという,ジムの奥さんの部族が抱いていた偏見を悪く思っていた,ということです。部族同士で差別し合うときに優勢な部族が抱く偏見に対して重ねて偏見でお返しすることは、どこにでもあることです。偏見があると,白人の血がかなり混ざったスー族も,純血のスー族のことを「黒ンボ野郎」と読んだり,お互いさまで,「白いクズ」と呼ばれたりすることも起きてきます。
患者さんが治療面接でするみたいに,ジムは筋が通らないことを正直に話してくれたので,その話はほとんど告白に近づいてきました。ジムが説明してくれたのは,パイン・ヴィレッジにある子どものころに住んだ家を最近訪ねた時に,親戚の子どもらが使っていた言葉に戸惑った、というものでした。子どもがエッチな言葉を口にする事態になることは,ジムが子どものころにはありませんでした,とジムは言いました。「子どもがエッチな言葉を口にする事態にならなかったのは,どなたのおかげですか?」と私どもが伺いますと、ジムは「私の父です」と答えました。
さらに質問を続けますと,ジムのお父さんは,子ども時代の大部分を外国で過ごしたことが判りました。ジムはさらに詳しく話すにつれて,明らかになったのは,ジムの父親は,帰国した後に,外国で身に付けたことのおかげで,他のスー族の子ども等とは異なる規範を子どものために堅持するようになった、と言うことです。
自分の育った文化やその規範は,外国に出てみると、はじめて分かる場合があります。それは、日本文化のその規範が、外国人の視点からの方がよく判るのと同じです。ジムのお父さんも子どもの頃の外国暮らしのおかげて、自分の子どもを育てるときの規範を、意識することが出来たんだと思います。