エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

反対派、ルター

2015-11-17 06:42:35 | アイデンティティの根源

 

 

 
道徳的・倫理的敏感さを、ピカピカに!
  リンカーンの言葉「私は奴隷にもなりなくなきゃ、同じくらい奴隷持ちにもなりたくない」は知りませんでしたね。でもね、これは奴隷についての話だけでもないですよね。現...
 

 

 ルターでさえ、太鼓持ちたちに囲まれて、大間違いをやらかしてしまいましたね。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.240の、下から5行目途中から。

 

 

 

 

 

キルケゴールは、この大きな不幸を2つの点で非難しました。私どもは、この大きな不幸を、もっと良く理解した方が良いといえますね。すなわち、第1に、ルターは、高い地位にある人を攻撃するのに身をすり減らしていたことです。しかも、ますます自分のやり方で、高い地位の人、ローマ教皇を攻撃するのに身をすり減らしていたことです。このようにして、ルターは改革熱の対象、すなわち、人の魂に巣食う悪魔から、エネルギーを引き離してしまったのです。第2に、ルターはいつでも大事な何かにずっと「反対」していたことです。ですから、『あれこれと、これ以上やりたかぁない』と言いそうな人たちに支持されたわけですね。

 

 

 

 

 

 ルターは、「反対」に傾き、攻撃に傾きすぎでした。その後の、建設、魂の養生に、もっと精力をつぎ込むべきでしたね。

 

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