ユングが教えてくれる「心理学の法則」システム、組織が巨大化し、組織化された現代において、自分の全体性を快復し、私ならではの持ち味をまとめておくことが何よりも大事だと分かりますよね。 じゃぁ、内観し、内......
発達トラウマ障害(DTD)の子ども。昨日のところは、非常に大事なところでしたね。発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、人生最初の発達危機を乗り越えられずにいる人です。そのままでは、「何のために生まれてきたのか」も分からない。赤ちゃんの時の発達危機は、信頼できるか、できないか(根源的信頼感が豊かになるか、根源不信感を深めてしまうか)の危機場面です。その危機が、信頼できない(根源的不信感を深めてしまう)方に傾いて、危機のまんま、その苦境という牢獄にズッと閉じ込められているんです。
信頼できずにずっと来ている人が、信頼できるようになるために、何が必要だと思いますか? それをハッキリと示してくれたのが、ラニウス教授らが昨日記してくれているところに出てきましたね。それは、the truth 「真実」、「本当のこと」です。それは、「心の誠」=「態度の誠」=「関係に忠実」に関わる「真実」、陽気で楽しいのに、その背後にあるのは、浮かれた気持ちではなく、むしろ、畏れ、もったいなくて、ありがたい感じが隠れているわけですね。そういう意味の「真実」がなくては、発達トラウマ障害(DTD)の子どもが信頼を取り戻すことは決してできません。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.355の、第2パラグラフから。
子どもが癇癪を起こしたり、教室から廊下に飛び出したり、人に喰って掛かったりしたら、罰するのが普通、という学校が多いでしょ。子どもが癇癪を起こしたり、教室から廊下に飛び出したり、人に喰って掛かったりすることすべてが、トラウマストレスの症状なんですけれどもね。トラウマストレスの症状が学校で出ると、安全な場をプレゼントしてもらえず、別のトラウマ症状が起きるトリッガーになりがちです。子どもが怒ると、逆に教員に怒られて、罰を貰って、「ダメ」と言われる行動が、其の場凌ぎで止められるのが関の山。でもね、周りの大人には分からない脳の警報システムとストレスホルモンが、なくなっている訳ではないので、次に、その子どもが怒った時に、脳の警報システムとストレスホルモンが、バッと噴き出す、っていう訳ですね。
ニッポンのほとんどの学校で、発達トラウマ障害(DTD)の子どもを虐待するパターンは、こんな感じです。教室から飛び出したり、子どもが喚き出したり、怒り出すのは、発達トラウマ障害の症状とは考えない。怒られて、罰を貰って、その場しのぎの対応をされるのが、虐待です。
発達トラウマ障害のために、脳の中に警報システムが出来て、ストレスホルモンが、周りからは、何でもない、と思えるような時に、バッと出やすくなっていることを、ほとんどの教員が知りません。教員の無知が、発達トラウマ障害(DTD)の子どもに対する虐待になっている訳です。
その発達トラウマ障害(DTD)の子どもがごくごく少数でも課題は大きいのに、今のニッポンでは、子どもの半分が発達トラウマ障害(DTD)ですから、すでにニッポンの学校は、学校崩壊の状況です。
それに気付いていない、オメデタイ教員が実に多いところに、カタストロフィーの腐臭を猛烈に感じますね。津久井やまゆり園の事件は、その小さな前触れにしかすぎません。
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