エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ:創造の特色

2016-08-08 07:24:57 | 聖書の言葉から

 

 

 
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 今日は、『旧約聖書』の初め「創世記」から。創造の物語です。関根正雄先生の翻訳で。タイトルは「創造」、サブタイトルは「イ 祭司資料の創造記」とあります。岩波文庫『旧約聖書 創世記』p.8.

 

 

 

 

 初めに神が創造された。地は混沌としていた。暗黒(やみ)が原始の海の表面にあり、神の霊風が大水の表面に吹きまくっていたが、神が「光あれよ」と言わせると、光が出来た。神は光を見てよしとされた。神は光と暗黒との混合を分け、神は光を昼と呼び、暗黒を夜と呼ばれた。こうして夕があり、また朝があった。以上が最初の一日である。

 

 

 

 

 

 創造の一日目を記したところです。はじめは混沌としていて、その後光と暗黒の分別が出来ました。これは意識と無意識が湧けられているところとパラレルです。

 神の言葉「光あれよ」は、そのまま出来事になって、光が表れます。「言葉」「出来事」は同じダーバールと言う言葉です。つまり、神が言葉にしたことは、必ず出来事になる、ということです。しかも、神は出来事のなった光を見て「良し」とされます。「良かった」と言います。神の言葉が出来事になれば、それは「良かった」ことになる、という訳です。

 「言葉」と「出来事」と「良い」の一致こそは、ウソのない素晴らしい、この創造の特色です。

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