自分を大事にすることと自己中心は、混同されやすいようですね。しかし、この二つは似ているわようで、まったく異なるものなんですね。
p54の第3パラグラフ。
自己中心の心理学的側面を機論する前に、他者に対して大事にする思いと自分に対して大事にする思いが相互に排他的だとする考えの論理的誤りこそを強調しなくちゃいけませんね。自分の隣人を、自分を大事にするように、大事にすることが徳のあることならば、自分を大事にすることだって、徳のあることであって、悪徳であるはずがありません。自分も人間であることには変わりがないのですから。人間に自分を加えない人間の概念など、ありはしませんよね。こにような排除を本質的に矛盾していることは明らかだとする教えがあります。この考えは、聖書の中では、「あなた自身を大事にするように、あなたの隣人を大事にしなさいね」と言い表されていますが、その意味するところは、それぞれ人が自分が一貫していることと、その人ならではの持ち味とを尊重すること、自分自身を大事にすることと、自分自身をよく理解することなどは、他のひとりびとりを尊重すること、大事にすること、そして、理解することと切り離すことなどできない、ということです。自分自身を大事にすることは、他者を大事にすることと切り離せないものなんですね。
表面的には、違いが目立つし、関係を持ちたくないなぁ、と言う人がいないわけじゃぁない。それでも、グッと深めていくと、自分とあなたは、繋がっていて、しかも、大した差はない、あわれむべき存在だということが、ハッキリ分かってきますよ。
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