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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.304,最後のパラグラフから。
今宵も, PBSP(Pesso Boyden System Psychomotor) psychomotor theraphy,ペッソ・ボイデン体感療法 https://pbsp.com/,のワークショップを,ヴァン・デ・コーク教授自身が行っている,フィリピン系アメリカ人で,明るい発達トラウマ障害の女性,マリアさんとのセッション。お父さんが登場し,お母さんも登場しましたね。次はどうなるのでしょうか?
私は,マリアさんに,お母さん役のクリスティンさんを見てくださいと申し上げてから,こう続けました,「どうですか? お母さんをご覧になって」。マリアさんは怒り出してこう言いました,「何にも思いませんよ」。「証人の皆さんは,あなたがお母さんをご覧になっている間,強張っていましたし,怒って『私は何にも感じません』と言ったのも分かりましたよ」と私は申し上げました。長い沈黙の後,また伺ってみました,「それで,今はどうですか?」と。マリアさんは少しうな垂れた感じで,繰り返し言いました,「何にも」と。私は「お母さんに言いたいことは何かありませんか?」と尋ねました。マリアさんは,「お母さんは精いっぱいのことをしてくれたって分かります」と結局言うことになりましたね。しばらくして,「お母さんに,私,守ってほしかったの」と言いました。マリアさんがしくしく泣きだしたとき,私は「心の中はどうですか?」と尋ねました。「胸に手を当てると,心臓がドキドキしているのが分かります。お母さんを思って,悲しくなります。お母さんはお父さんに立ち向かって,私を守るなんて,土台無理だったんです。お母さんは目をつぶって,何でもないって,顔してただけなんです。お母さんの心の中ではそうかもしれないけど,だから,私は今腹が立つんです。お母さんに言いたいです,『お父さんが人につらく当たるときには,ママがお父さんに応じているのを見るとき,お母さんの顔を見るとき,お母さんは腹が立っている感じだから,どうして「うせろ」って言わないか,分からない』って」
マリアさんが子供のころに言えずにいたことを,いま,生活劇の中で言えていることは,いいですね。その一方で,ここまでやって大丈夫? と感じます。
でも,ペッソ・ボイデン体感療法は,過去を能動的再体験してもらうだけではないところに,不思議な治癒力があります。それは,私が子どもと,コラージュ療法やプレイセラピーでやっていることと重なります。
しかも,ここがまだ理論的に未解決なんですが,エリクソンのライフサイクル心理学の予定していることとは,ちょっとずれてくる感じがあるんですね。でも,私がやってきたことが,ペッソ・ボイデン体感療法と重なることが分かって,エリクソンとずれてもいいんだ,むしろ,そこに,発達トラウマ障害(DTD)の心の在り方の特色があるんだと仮説を立てることができましたね。
その具体的中身は,明日以降のお楽しみに。
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