発達トラウマの 新しい治療法は、事例研究からヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma......
Toys and reasons. P.49.
心理臨床学会の雑誌『心理臨床の広場』で「宗教性と心理療法」が特集されています。心理臨床は極めて体験的なものなのに,頭でっかちな感じの文書だと感じました。倉光修さんのものだけが,少し例外的だと感じました。ご自分の人生体験と,眼差しのことが,書いてあったからでしょう。宗教と眼差し,あるいは,見ることとは不可分だからです。河合隼雄先生がなくなって以降,そのことが解かってない心理臨床「学者」が多いのは,日本の心理臨床のレベルの低さを明確に示していると私は考えますね。
エリクソンが,宗教について触れているところです。エリクソンは,宗教に触れているところは,たくさんあります。エリクソンのライフサイクルの心理学は,キリスト教をベースにしていますから,宗教,とくに,聖書の神様に触れているところはたくさんあります。今回取り上げますのは,その中の,ほんの1つ。
人のスピリチュアルなニーズの根っこにあることは,すなわち,もっとわかりやすく申し上げれば,私どもが見て分かったり,「掴んだり」したことに意味をもたらしてくれる,リアルな感じの根っこであるばかりではなくて,赤ちゃんの頃から死ぬまで,予感のあるこの世界の中で,「大丈夫,何とかなるさぁ」と見通しを持てることにとっても,根っこです。
宗教性,スピリチュアリティ―,
闇の中に,光を見つけだす眼差し,
「もうダメだぁ」と思うような時に,「大丈夫,何とかなるさぁ」という感じ
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