エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どもには、発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害 小さなことが、一生を左右するほど大事

2016-09-14 07:48:07 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
堤防決壊!! 改訂版
   日本人だって、全ての人が、ポテンシャルを戴いて、生まれてきます。それがない人は1人もいないんです。でも、これだけたくさんの人たちが、生き辛さを感じ、自分を確かにで......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.153の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 現代においては、子どもの遺伝子、気性、脳の処理スピード変えることはほとんどできません。でもね、子どもの養育環境、人の環境は変えることができます。私が治療して、善くなっている、発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、助けてくれる大人が少なくても一人いた、という人が多いです。その子のことに特別に関心を持ってくれた1人の教員、1人のご近所の人、1人の伯母さん、1人のスクールバスの運転手さん。ジャスティンの場合は、おばあちゃんが、赤ちゃんの頃優しくしてくれましたから、情愛が分かる潜在能力を育むだけの脳の発達ができましたし、そのおかげで、貧しい環境から抜け出す時に情愛が分かる潜在能力が展開できたわけですね。ちょっとした仕草でも、情愛に飢えている子どもにとっては、大きな恵みになる場合がありますよ。

 

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもにとって、1人の大人が大事です。本当に助けとなることが大事で、形ばかりの、「教育」「福祉」『医療」は不必要です。いいえ、百害あって一利なし、というべきでしょう。ブルース・ペリー教授が記しているように、小さなことが、むしろ、発達トラウマ障害(DTD)の子どもにとって、一生を左右するほど大事なことがしばしばあります。

 

 

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