発達トラウマ障害(DTD)の子ども。その心の地図は、「自分はダメだ」行き、になります
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.130の、第2パラグラフから。
マリリンは、過去という色眼鏡を通して、あらゆる人間関係を見てたんです。男たちは人を気に掛けたりしないし、欲しいものは掻っ攫っていく、とマリリンは思い込んじゃたんですね。また、女たちも信用できない、とも思いこんでたんです。女は弱いし、自分の力では自立できないから、身体を売って、世話をしてくれる男を手に入れるもんだ、ってわけですね。もし困ったことがあっても、男も女は全然助けてなんかくれません。こういった世間に対する見方は、マリリンが仕事仲間との付き合い方に出てますもんね。マリリンは、親切にしてくれる人は誰ども、その動機が不純だと疑ってましたし、看護のルールを破ることを、仲間に求めたんですね。自分に関していえば、マリリンは悪の元凶、根っからの悪人で、周囲の人たちに悪いことをしてたんです。
過去という色眼鏡は、「良心」です。それが、寛容で鷹揚なものであれば、幸せなことでしよう。しかし、発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の場合は、極端に自罰的、他罰的です。「ダメだぁ」って感じの、「悪い良心」です。それは、長い時間をセラピーに掛けませんと、「良い良心」にはなかなかなりません。
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