エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の心の地図は、歪んだ色眼鏡 長いセラピーが必要

2016-09-14 05:31:10 | 間奏曲

 

 

 
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 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。その心の地図は、「自分はダメだ」行き、になります

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.130の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 マリリンは、過去という色眼鏡を通して、あらゆる人間関係を見てたんです男たちは人を気に掛けたりしないし、欲しいものは掻っ攫っていく、とマリリンは思い込んじゃたんですね。また、女たちも信用できない、とも思いこんでたんです。女は弱いし、自分の力では自立できないから、身体を売って、世話をしてくれる男を手に入れるもんだ、ってわけですね。もし困ったことがあっても、男も女は全然助けてなんかくれません。こういった世間に対する見方は、マリリンが仕事仲間との付き合い方に出てますもんね。マリリンは、親切にしてくれる人は誰ども、その動機が不純だと疑ってましたし、看護のルールを破ることを、仲間に求めたんですね。自分に関していえば、マリリンは悪の元凶、根っからの悪人で、周囲の人たちに悪いことをしてたんです。

 

 

 

 

 過去という色眼鏡は、「良心」です。それが、寛容で鷹揚なものであれば、幸せなことでしよう。しかし、発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の場合は、極端に自罰的、他罰的です。「ダメだぁ」って感じの、「悪い良心」です。それは、長い時間をセラピーに掛けませんと、「良い良心」にはなかなかなりません

 

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