エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

新しい関係、新しい在り方が生まれる時 改訂版

2016-01-26 08:03:00 | アイデンティティの根源

 

 

 
一生懸命、一途な道
  日本人はconformism 同調主義。みんなと同じでなければなりません。日本人ほど制服が好きな人種も少ないでしょう。制服を卒業した後でさえ、同調主義、多数派...
 

 

 

 世代の新陳代謝のお話。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.254の、1行目途中から。

 

 

 

 

 

新しく生まれたひとりびとりは、伝統と伝統と思しきものが準備した生き方をするようになります。同時に、そのひとりびとりは、その生き方を壊していくのも、伝統の性質の故です。伝統がひとりびとりを「型にはめる」といいますし、それぞれの生きる道を「切り開く」とも言いますからね。でもね、人々が関わり合っていくプロセスは、単にひとりびとりを飼い馴らすために、新たに生まれて来たものを型にはめるのではありません。人々が関わり合うのは、いろんな世代にも一定のパターンをもたらすものですが、(人と人が関わり合うことが、世代の繋がりにも一定のパターンを持ち込むことになるのは、)世代と世代の繋がりを、繰り返し新たなパターンには変えていくためですし、人々が関わり合うことが、いろんな世代によって、新たな力を得るためなんです

 

 

 

 

 

 人々が関わることに、力を貰うのは、新しい関係、新しい在り方が生まれるからですし、逆に、人々が関わり合うことに力を貰うからこそ、新しい関係、新しい在り方が生まれる訳です。

 世代のあたらな関わりが、新しい関係、新しい在り方を生み出すのです。

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