エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#人間ならではの陽気で楽しく関わろうとする傾向 #誠実な関係に自覚的なユダヤキリスト教的人間観

2017-10-02 00:15:25 | エリクソンの発達臨床心理

 

 発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~80ケースの発達トラウマ障害(DTD)セラピーをしてきていかなりのケースが善くなっていますよ。あなたも是非位一度連絡してください。料金は収入によっていろいろです。世帯所得によって,ワンセッション500円(家庭保護世帯,母親のひとり親世帯など)~30,000(年収1,000万以上)

インターメッツォ:エリクソンの叡智:子どもっぽい大人、大人が怖い子ども
  シャワーとフラッシュ それから、直感の芳香  改訂版   「光の子どもの家」の教育方針  児童養護施設「光の子どもの家」理事長 菅原哲夫さんのインタヴュ......
 

 西平直さんの残念な翻訳を訂正する第7弾,です。

 Identity and the life cycle  昨日のところから,ワンセンテンス飛んで,その後,p.54の10行目途中から。

 

 

 

 

人格は,人間ならではの,あの陽気で楽しく関わろうとする傾向の中に(訳注:神様によって)定められた(訳注:8つの)舞台に従って,発達するものです。その人間ならではの,あの陽気で楽しく関わろうとする傾向とは,1つの次第に広がっていく対人関係のある人々と,関わろうという強い意欲があり,人との関わりに自覚的であり,しかも,人とはやり取りしたいという願いもある人品のことです。この対人関係のある人は,はじめは朧げな母親イメージに始まり,全人類となって完了しますが,とにかく,その特定の人の人生になかで「勘定に入る」全人類の一部まで,という人もいますけど。

 

 

 

 

 

 エリクソンのヴィジョンの全体像が分からない西平直さん理解不足誤訳が,昨日と同様,際立つところです。

 「人生の習慣」について,西平直さんはそこが全くわかってないから,このreadinessが,よく分からないままに「準備状態」に「レディネス」のルビを振ってしか訳せません,

 西平さんの翻訳で,ルビがあるところは,「よく分かりません」というサインだと思って大過ありませんからね。その真似をした鑪訳はそれ以上によく分かってませんよ」のサインです。

 このreadinessは,「善意」とか,「陽気な同意」とか,その類の語釈が相当する意味です。この「善意」や「陽気な同意」に開かれた人間とは,ユダヤキリスト教的人間観に基づいているわけです

 なんで,エリクソンが,発達の舞台ごとに,日常生活を礼拝にする際に,繰り返し,playful 陽気で楽しく,ということを繰り返し強調しているのか,ということに,西平直さんの心が至らなかったんです。それはすなわち,西平直さんは,残念ながら,エリクソンの言わんとすること,エリクソンが示すヴィジョンが,全くわかっていない証拠です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 現世考: #西平直さんの翻訳... | トップ | #内省の支援者 #サイコーの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿