エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ケダモノ、ご免ね、孫引きゴメンね

2016-02-03 07:40:28 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
縦の関係に生きること
  キリスト教徒たちにとって、キリストの十字架の死と復活によって、本気が始まりました。 Young Man Luther 『青年ルター』のp179の20行目途...
 

 今日は、エピグラフをも一つ。

  ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.232。2つ目のエピグラフ。

 

 

 

 

 

 私どもは、ガマンして見ることがほとんどできません。その影とは、私どもが最もガマンならない人生なのかもしれないからです。影は地下室や屋根裏部屋やゴミ箱に突っ込んで。そこで宝を探しなさい。餌と水を与えたケダモノを一匹見つけなさい。それがまさに、あなたなのですからね。この見ないようにしてきた、村八分にしてきたケダモノ、注目してほしくて飢えてるケダモノ、それが、あなたの「本当の自分」のかけらなのですから。マリオン・ウッドマン(ステファン・コウプ『あなた自身の人生という名の、偉大な作品』から、孫引き)

 

 

 

 

 

 孫引きは、一流の学者がすることではありません。恥ずかしいことです。しかし、あのヴァン・デ・コーク教授がその恥を忍んで、孫引きしただけのものがありますね。

 自分は、美人(イケメン)で、頭もよく、気が利いて、しかも、心優しい人物でいたい。まさか、自分が、醜く、バカで、気が利かず、残忍な人物である、とは思いたくないものです。しかし、人間には、この両面がある方が普通であって、肝心なのは、そのバランス、ないしは、その場その場で、自由に選択が出来ることでしょう。

 ケダモノ、それが≪本当の自分≫に気付けるか否かの、要石です。

 

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