エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

トラウマ記憶の厄介な性格

2017-05-24 02:25:54 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

  発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。

 
信頼の練習
   自由で単独な人となる 改訂版  赤ちゃんが、あおむけにされて、お母さんのおっぱいや、オシメの世話や、あやされることを求めている時には、実は、心の底......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.183,ブランクから。

 

 

 

 

 

 「話す治療」の元々

 

 精神分析はサルペトリエール地区で誕生しました。1885年,フロイトはシャルコーと一緒に働くためにパリにやってきて,最初に授かった子どもを,シャルコーに敬意を表して,ジーン・マーティンと名付けました。1893年,フロイトとウィーンでの心の先生,ヨーゼフ・ブロイアーは,ヒステリーの原因に関する論文で,シャルコーとジャネを引用しました。「ヒステリーは主に,思い出すのに苦労している」と2人は主張し,ヒステリーの人の記憶は,普通の記憶みたいな「忘れる」ことがありませんし,「長い時間がたっても,驚くほどの新鮮さがあります」。その記憶が現われると,トラウマを負わされている人はコントロールが効かなくなります。「もう1つ,見逃しがたい事実を言っておかなくてはならないのは,…すなわち,トラウマ記憶は,過去の人生の他の記憶とは違って,患者の意のままにならない,ということなんです」。

 

 

 

 

 

 ですから,トラウマ記憶は,クライアントを圧倒し,動揺させ,恥ずかしい思いにさせるものですね。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子どもを見殺しにする ニッ... | トップ | エリクソンの叡智:#発達ト... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿