楽しく陽気に=プレイフルplayful を大切に楽しく陽気に、と言うのが私の心理臨床の基本です。エリクソンから教えていただいた心理臨床の基本です。playful 楽しく陽気に、子どもはすぐにそれと分かり...
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.245。三分の二あたりから。
いくら強調しても足りない位だと思うのは、いつもしていることと繰り返しが、回復になる、ということです。脳が変化するのは、パターン化され、繰り返される経験に対してです。あなたが何かを繰り返せば繰り返すほど、それだけ心深く刻まれることになります。つまり、繰り返しを蓄積するには時間がかかりますから、快復も時間がかかる、ということですし、その繰り返しが続いている間は、待つことが必要だ、ということです。トラウマを負わされた期間が長ければ長いほど、負わされたトラウマが深くなればなるほど、そのバランスを取るのに必要な繰り返しの数も、それだけ増えることになりますね。
繰り返しと言えば、自閉症の人たちの繰り返しを思わずにはいられません。自閉症の子どものことを思い出しますね。もう二十歳を超えるその子は、当時は小学校三年生でした。愛着、ないしは、根源的信頼感に課題があったのですね。半年間位、彼と私が一緒に遊ぶ時には、自動販売機にお金を入れては、そのお金を返却レバーを押して取り戻す、という遊びを繰り返しました。はじめは何をしているのかは分かりませんでした。それでも、何か大事な課題を、懸命に、楽しそうにやっている感じがあって、侵してはならない何かを感じました。「常同行動」という名の、意味のない行動には、到底思えませんでした。根源的信頼感を快復?するための、繰り返しだったことは、明らかです。
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