エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、PTSDの3症状があっても、PTSDと診断しちゃダメだぁ!

2016-04-28 00:44:24 | 聖書の言葉から

 

 

 
やなせたかしさんの場合 絶望の隣に希望を見つけた人生 改訂版
  いまではどなたでも知っているアンパンマンの原作者。 1919年2月6日、大正8年、高知県香美郡香北町在所村出身、一年半前の2013年10月13日に94才で...
 


 

 

 今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の27日目。

 今晩からは、 「E PTSDの諸症状」の章に入ります。

 

 

     診断基準E. PTSDの諸症状。

 

     精神疾病の診断は、多軸診断へと移行しつつあることが認められる中で、かつまた、発達トラウマ障害の診断基準Aのストレスを経験した子ども達の中には、PTSDの症状を持つ子どもが多いことが知られる中で、PTSDの様々な症状が、発達トラウマ障害の診断基準を満たす必要が出ています。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の核になるデータによれば、発達トラウマ障害の診断基準Aを満たす子ども達の半分が、PTSDの診断基準も満たしている、とされます。CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)の研究では、発達トラウマ障害の子ども達の69%がPTSDの診断基準を満たしました。しかし、PTSDの症状があることが、CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)での治療の前提条件になっていますし、CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)の研究協力者の中では、発達トラウマ障害の子ども達も、そうでない子ども達も、PTSDの診断やPTSDの重さのおいては、違いがありませんでした。CANS(非営利団体「思春期以前の子どものニーズと人間力」)の研究では、発達トラウマ障害の子ども達の3分の1は、PTSDの何らかの症状があります。CANS(非営利団体「思春期以前の子どものニーズと人間力」)は、PTSDの診断を評価しないけれども、トラウマ関連の困難がある子どもの内、再体験と回避の両方の症状があるのは、5.5%しかいない、と報告しています。

 

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害の子ども達は、PTSDの症状がある場合が、かなりあるという報告です。しかし、たほう、PTSDの3症状の内、フラッシュバック(再体験)と回避の両方がある場合は、少ないそうですね。つまり、発達トラウマ障害の子ども達は、PTSDの症状がある場合は半分以上いるけれども、それは、回避か、過覚醒か、フラッ所バックの内、1つの場合が多い、ということでしょう。

 この場合でも、無知で無恥な「専門家」が言うように、PTSDとしちゃダメで、正確に「発達トラウマ障害」≒「愛着障害」としなくちゃね。さもないと、ADHDだの、うつ病だのと、診断(アセスメント)が混乱しちゃいますからね。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宇宙に対するお礼 | トップ | 解放される感じ   一流は... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿