エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

物静かな感じの子は、一番の重症と「まさか!」

2016-08-15 07:27:28 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
ルターもミセカケがお嫌いでした
  民主化のためには、間違いや「腑に落ちないこと」に対して、ハッキリ「NO」と言う姿勢が大事です。 Young Man Luther 『青年ルター』p.218の 下から......
 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)の子どもで、TRASCがあつてもなくても、早期治療するの限ります。

 最終章の第7章、p.282の、下から4行目から。

 

 

 

 

 

トラウマを負わされたいろんな記憶に付き物の、恥という猛烈な経験があると、トラウマを負わされた人はひとりびとり、物静かな感じの人になっちゃいますし、周りの世界から切り離された感じがいつまでも、なくなりません。ひとりびとりの人生を物語で辿らずに、すなわち、その時点で過去・現在・未来に基づいた物語のことですが、その物語かないと、時間、思い、身体、気持ちのどれにもあい渡った筋がないために、何でこんな目に遭わなくちゃぁ、ならないんだろう」という感じが、根っこにいつまでも残ってしまいがちです。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもで、恥が強い子どもは、恐怖心や、激しい怒りが強い子ども比べて、目立ちません。その子は、物静かな感じの人、だからです。

 しかし、その物静かな感じの子に、まさか! 何でこんな目に遭わなくちゃぁ、ならないんだろう」という感じが、根っこにいつまでも残っているとは、ほとんどの人が想像もつきません。

 私の経験から言ったら、怖がりの子や、激しい怒りの子より、物静かな恥の子が、一番重症です。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 友達関係がうまくいかないの... | トップ | 倫理と権力 エバっているけ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿