エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#3重になった心の傷 #発達トラウマの核心は3重の傷  #根源的不信感の中身 #根源的信頼感の永遠の役割

2018-06-21 04:15:21 | エリクソンの発達臨床心理

 
エリクソンの叡智: #心の泉
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 発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~80ケースの発達トラウマ障害(DTD)セラピーをしてきていかなりのケースが善くなっていますよ。あなたも是非位一度連絡してください。料金は,母子家庭などは,割り引きます。

 Identity and the life cycle  『神様と一心同体になること と 神様の命が一巡すること』 p.62の,最後の第4パラグラフのから。第3パラグラフ後半の部分もご一緒に。

 

馴染んで習慣になっていた,お母さんが赤ちゃんを日々何度も大事にしてくれることが,母親みたいに思えたり,お母さんみたいに感じられたりする代わりもいないのに,有無を言わせずに急になくなると(さもなければ,もっと悪い条件の下では),赤ちゃんは急に気分が落ち込みますし(スピッツ,1945),軽度ではあっても,ずっとあれさえなければ」と嘆く気持ちが続くことになります。そのあれさえなければ」と嘆く気持ちは,落ち込んだ気持ちの通奏低音となって,生涯にわたって,響き続けることになります。ところがですよ,もっと好ましい環境でさえ,この生後半年から1年の間の舞台は,心が生きる中に,無理やりお母さんとバラバラに離ればなれにされた気分と,失くした1つしかない天国に対する,ほのかではあっても,どなたにでもある,母親との一体感を失った痛みと混ざったいつまでも消えない疼きとを,もたらすものですね。

 母親を奪われてしまった母親と離れ離れにされてしまった母親から捨てられてしまった,という三重になった心の傷三重になった発達トラウマの組み合わせ全てが,根源的不信感がもたらす,いつもでも(訳注:永遠に)居座る心の傷,発達トラウマそのものですが,根源的信頼感は,この永遠に消え去ることのない疼きのある心の傷,発達トラウマに真正面から戦って,根源的信頼感の割合を豊かにすることで,心を不動にして根源的信頼感を繰り返し豊かにし続けることで,日々の暮らしも不動にし続けなくてはなりませんね。

 

 エリクソンが発達トラウマ障害の核心を語るところです。

 発達トラウマ障害の核心には,

 母親を奪われてしまった

 母親と離れ離れにされてしまった

 母親から捨てられてしまった

 という三重になった心の傷がある,ということです。

 この心の傷は,いつまでも疼き,永遠になくなることはありません。

 この三重の発達トラウマこそ,根源的不信感の中身です。すなわち,エリクソンの定義では,発達トラウマに無縁な人は,誰もいない,ということです。

 間にできることは,その発達トラウマ,根源的不信感と戦って,日々根源的信頼感の割合を少しでも豊かにして,心を不動にすること,それを毎日繰り返すことだけです。

 今のニッポン社会を想像しましょう。そして,未来のニッポン社会を創造しましょう

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