エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

関係性を見ていく見方が、毎日の生活を礼拝にする

2015-12-16 08:18:31 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
自分を確かにする道の≪秘密≫ 日常生活の中の礼拝を司式すること
  黄金律でさえ、≪やり取り≫なんですね。 p232冒頭から。      私どもはこ...
 

 精神分析の訓練されたセラピストは、いつでも何度でも、関係性を見て生きます。人を見て生きます。それはワンダーフルな人生の始まりです。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p99の、8行目途中から。

 

 

 

 

 

しかしながら、同時に、新たに、自分が生きていく上での気付きであると同時に、歴史上の気付きであるのは、この関係性を見ていく見方を、現代人の倫理にまとめ上げたいと願うことです。すなわち、関係性を見ていく見方は、癒しの流れとして、玄人はだしの仕事に、シッカリとしていっているのか?あるいは、関係する様々な領域、たとえば、社会学、政治学、のいろんな仕事が、日常生活に対する内省に次第になっているのか? が問われているんですね。

 

 

 

 

 

 実に壮大にして、射程の長い視点でしょ。関係性を見る見方というものは! 心理学だけではなくて、政治学や社会学も、この視点で見ていくとき、現代人の倫理を形作るものとなります。いまどきのニッポンのウソとゴマカシだらけの現実と、それを追認してばかりの社会学、政治学ばかり見せられていると、信じがたいことかもしれせんけれども、関係性を見ていく見方には、倫理と結びついた視点が強烈にあります。それは現代の礼拝、毎日の生活を礼拝にする視点なんですね。

 

 

 

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