エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ルターも、仕返ししたい底意地の悪い気持ちを、克服できませんでした

2015-11-20 07:13:35 | アイデンティティの根源

 

 

 
消耗品となっちゃった個人
  個人はほとんど0になってる。でもね、完全に0になってる訳じゃぁない。 p79第2パラグラフ。    ...
 

 

 ルターは、毒素を、仕返しをすることで、振りまいてました。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.241の第1パラグラフ、下から5行目途中から。

 

 

 

 

 

ついでながら、ルターは、仕返しをしたい底意地の悪い気持ちを持ちすぎなこともハッキリ、気付ていたはずなのに、ルターの言い分は、「私は少なくとも、悪意のあるやり方で、いびったりなど、してません。私は、相手が傷つかない程度に、豚の鼻でつついただけだ」ということでした。「とにかく、私は、イギリス王(ヘンリー8世)程悪くはありません」。

 

 

 

 

 

 仕返しをしたい底意地の悪い気持ち、中学生の悪口の言い争いが、なかなか終わらないようなものでしょうね。最後に言い返すのは、相手ではなく、自分でありたい、という風に、両者が思っていますから、悪口の応酬がなかなか終わらない…。

 信頼を回復したはずのルターが、なぜ、仕返しをしたい底意地の悪い気持ちを克服できなかったのか? エリクソンの分析を期待いたしましましょう。

 

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