エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の子どもが信頼するかどうかは、大人の態度次第

2016-07-30 08:02:32 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
高齢者の課題は、人生全体にあい亘り…
  エリクソンのライフサイクル理論は、高齢者になっても、イキイキ、ピチピチしていることを理論の中に取り込んでいます。すごいですね。  The life cycle co......
 

 

 2年前(2014年)、心理臨床学会の招聘講演で、発達トラウマ障害(DTD)について講演した、Ruth Lanius ルース・ラニウスさんらが昨年出した本、Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。 発達トラウマ障害(DTD)のセラピーだけでなく、発達トラウマ障害(DTD)の元になってる、家庭、学校、職場などでの、ネグレクトや虐待を止めなくてはなりません。 

 最終章の第7章、p.279の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 

 このような発達トラウマ障害(DTD)の子どもとセラピストとのやり取りを通して、ひとりびとりのひとが、治療に関わることに関する理解が、まともなものとなり、また、共感をもって認められるようになりますし、セラピストは自分に何ができるかを、いつでも追い求めて初めて、クライアントが、セラピストとの関係、治療に対する不安や、未知なるものに対する怖れを和らげることができます。クライアントのニーズにも、セラピストのニーズにも基づいて、やり取りの境界線を文句のないものにし続けることは、セラピー関係を信頼してもらうためにはなくてはなりません。

 

 

 

 

 

 ロジャースではないければも、セラピスト(大人)の態度が大事でしょ。セラピストが自分への問いを問い続けることによっと初めて、クライアントとの関係が信頼されるものになる訳です。

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