エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ガッテンはユッタリ

2016-01-16 10:16:19 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
共存共栄を確かにする道
  相手の個性を大事にすることは、とっても大事。でもね、それが分かっているからと言って、相手の個性を大事にできる訳ではないのが、人間の不思議です。自分の個性を大事...
 

 エリクソンのライフサイクルの地図には、7番目の舞台が、後から挿入されたんですね。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の始めに戻って、「完成版の前書き」、p.3の、下から5行目から。

 

 

 

 

 

 人が今、人生の巡り合わせの中の何処にいるのかを理解し、見通しを持つことって、難しい。今日が明日と同じなのは、ユッタリとして、あれこれと考えてみないからです。老年期は、ひそかに忍び寄り、光陰矢の如しでしょ。私ども2人は、8番目の舞台の細々したことを、ユッタリとすることで漸う、学び出したんですね。

 

 

 

 

 

 これは、エリクソンに限ったことではありませんね。ライフサイクルの地図は、すぐには理解不能です。分かったつもりで、8つの舞台の特質を暗記するのが、しかも間違って暗記するのが関の山でしょう。自分の人生を、あるいは身近な人の人生を、エリクソンのライフサイクルの地図を参考に、あれこれと考えて、「なるほどなぁ」と繰り返し、ガッテン して、初めて徐々に理解できるものだからです。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 教師の仕事:敗戦後教育の出発点 | トップ | 新たな気付き »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿